片想いの行方 (ページ11)

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『それでね、ジスがね』

ベッドに入って今日あった話をする。ウォヌはうんうん言ってるけど、だいたいわたしが一方的に話して自己解決しているパターンが多い。ウォヌも全部聞いているとは思えないし。

なんとなくジョンハンの話はしないでおいた。後ろめたいとかそういうのじゃなくて。高校時代3年間片想いしてたってウォヌに話した事なかったし、別に過去の事をほじくる必要もないかな、なんて思っていたから。

WN「Aはさ、そのジス？だっけ。その人の名前よく出すけど、恋愛…みたいな事はなかったの？」

低い声でボソボソと話すウォヌ。恥ずかしいんだろうな、可愛いな。

『あ～ジスはね…。うん、ジスをそうやってみた事はなかった。』

だってジョンハンが好きだったし。なんて言えず。

『ジスは頼れる親友って感じだったかな。高1の時に同じクラスで、何がきっかけだったか記憶にないんだけど、仲良くなったんだよね～。』

ふーんと言いながら目を瞑るウォヌ。

『眠い？』

WN「んーん。俺の知らないAをその人は知ってるんだな～って思うと…ちょっと妬けた……」

かもしれない。と付け足すとぎゅうっとわたしを抱き締めた。可愛い。ウォヌはやっぱり可愛い。

『ウォヌも同じでしょ？ウォヌもそうやって高校時代を送ってきてるんだから。おあいこ。』

WN「でも俺には女友達なんていなかった…」

なんてブツブツと呟くウォヌ。それからウォヌの高校時代の話を聞きながら、2人で眠りについた。