【文アル】うちの文豪が誰も信じてくれない件について。

信じない８ ページ8

〜新思潮〜

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「司書さん、そう固まらなくても大丈夫ですよ････」

『ひゃ、ひゃい･･･』


目の前には新思潮の皆さん。

え、何で？こわ。


「それで、研修生のことだが････」


寛ニキがふう、と煙草の煙を吐き出す。
美人だな相変わらず。

というか新思潮全員美人だと思う。


「手は出されてないな？」

『････え？』


ん？？手を出したかの確認では？

何で心配される側に？？？


『はぁ･･･あの、手は出しましたが出されはしてないです』

「証拠は」

『は？証拠？』

「あんたが研修生に手を出したという証拠はあんのかって聞いてんだ」

『自白してますけど！？』

「あんたの虚言って可能性もあるだろう」

『研修生も私に手を出されたって言ってます！』

「研修生の虚言って可能性も(ry」


そんなこと言ったら虚言癖ばっかじゃねぇかこの図書館！！

頼むから信じてくれ！いや信じて嫌われても悲しいんだけどさ！


何で文豪は私を信じないんだ〜〜〜〜！！！！


「あらあら、どうしました？そんなにげんなりとした顔をして」

『うるさい未亡人』

「私は男ですが･････」

「ほっとけ。司書が変なこと言ってんのはいつものことだろ」

『寛ニキ辛辣すぎ泣きそう！！！！』


なんか怒ってるし！いやそりゃ怒るか！

にしても発言が厳し〜！！！司書泣くよ？？？？


「司書さん、どうして寛が怒っているか分かるかい？」

『ずっと信じてた司書が最低なクズ女だって明らかになったからでしょう？ずっと騙されてたって、』

「それだ」


寛ニキは煙草の火を消すと私の顔を両手で掴んで目を合わせた。



「あんたがそうやって自分を貶めてるのが一番気に食わねぇんだよ。一度でも俺達が「このクズ女！騙しやがって！」なんて罵ったか？」

『･･･罵ってません』

「俺達があんたに対して裏切られただの何だのと文句を言ったか？」

『言っ、てません････』

「だろ？




だから勝手に納得するな、抱え込むな。あんたは俺達の言葉だけを信じてりゃいいんだ」

『にっ･････ニ゛ギィィィィィ！！！！！！』

「おうおう、そんなに泣いたら可愛い顔が台無しになっちまうぜ」

『寛ニキありがと････好き･････ずびっ･･･』

「･･･結局司書さんはやってないってことでいいんですよね？」

「ふふ、彼女にはそんなことできないよ」

「ですねぇ。ふふふ」

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