信じない７ ページ7
〜無頼派〜
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「おっしょはんってアホやんなぁ」
『直球』
太宰は後ろから私に抱き着いていて
オダサクはおやつをボリボリ食べてて
安吾は興味なさそうに頬杖をついていた。
「もっかい聞くぞ？司書は本当にあの研修生を殴ろうとしたのか？」
『だからそうだって言ってんじゃん』
「良かったな太宰。やってないってよ」
いや安吾の耳どうなってんの？
話聞く無いだろお前。
「諦めぇや。どんなに言うても誰も信じへんて」
「普段から悪女を演じとくべきだったな」
『だからさ〜〜〜〜〜〜』
何故みんな信じてくれないの。
どうやったらみんなを守れるの。
と、視界の端に赤が映った。
･･･････ごめんね、太宰。
今だけ我慢して。
『太宰』
「ん？どうしたのっ？司書さん！」
ぱああっと顔を輝かせる太宰。
本当に心苦しいけど許せ！後でなんでもしてあげるから！！
『うざいから離れてくれる？暑苦しい』
「････え？なに言って、」
『いいから離せよ！』
ドンッ、と思いっきり突き飛ばす。
太宰は思わずしりもちをつき、ポカンと口を開けていた。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿一瞬でその場が凍った。
ああ、これで完璧に嫌われてしまう。
大好きな人にこんなことして、なんで嫌われなくちゃなんないの。
本当に最悪。
オダサクと安吾が冷たい瞳で私を睨む。
「おっしょはん･････いい加減にしいや」
「そこまでして自分を悪人にしたいのか？」
『っ、わ、私、は････』
「････司書さん････」
太宰が震えた声で口を開いた。
「お、俺、司書さんに嫌われた････？嘘だろ････？でも･･･ああああ！！もう死ぬしかない！！！」
『だっ、太宰！』
明らかマズイ顔をしている太宰を思いっきり抱きしめる。
このままじゃ本当に死にかねない！！
『突き飛ばしてごめんなさい！！本当は嫌いなんかじゃない！大好きだからっ････！だからお願い！死なないで！！』
「････ほんと？」
『本当！もう嘘なんかつかない！！』
「じゃあ、研修生のことも殴ってないよな････？」
『うん･･･！あれは文豪達が大事なら悪女になれって言われて＿＿＿＿＿ん？』
「よし、録音完了！オダサク、安吾！成功したぜ！」
「おー、流石太宰クンやで！」
「いやぁ、良い演技だった」
『･･････』
････嵌められた。
本気で心配したのに！！
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恣希晴(プロフ) - 無頼派は演技派だった………？あ！とてもおもしろかったです！更新頑張ってください！ (2020年8月11日 16時) (
レス) id: 07c5bd7554 (このIDを非表示/違反報告)
桜花 - んあぁぁぁぁってさけびそうになってしまった、今日この頃。 (2020年5月25日 22時) (レス) id: 9a06ec1f91 (このIDを非表示/違反報告)
白月刹那 - スッゴいおもろかったです！！泉さん出てこないかな(小声) (2020年5月25日 19時) (レス) id: 180d84e0c8 (このIDを非表示/違反報告)
ピノ - 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2020年5月18日 20時) (レス) id: 8db0015855 (このIDを非表示/違反報告)
寿司(プロフ) - 頑張ってください！更新ドンドン頑張ってください！ (2020年5月18日 15時) (レス) id: e1b4f2426f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2020年5月2日 22時
