脇役同盟。２ (ページ21)

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ガックガクの足でコースターを降り、出口へと進むと

落ちた直後の写真が載っているスペースがあった

友達になぜか褒められ、見てみると……

……なんだよこれ

『Aめっちゃ可愛かった～！！』

私はミンギュに捕まってるどころか抱きしめてて

ミンギュは手でハートマークなんか作っちゃってる

……こんなはずじゃなかったんです

早く消してくださいスタッフさあああん？！？

『もう撮ったよ早く行こ～』

「ソクミン消さなきゃさっきの水に落とすよ？」

『………できないくっせに～！！』

「はあ？！やってやるわこっち来いよ！！」

『あの２人こんな所まで来て鬼ごっこしてるよ…』

『俺たちもう行ってよっか…』

……はあ！疲れた！！！

ソクミンを追っかけてたらいつの間に皆がいなくなってた

『なんか小学生の頃思い出したわ～！』

ひたすら公園で鬼ごっこしてた頃か……

｢懐かしいね？」

『…ちょっと休憩してかない？』

飲み物を買って、空いてるベンチに座ると

昔の止まってた時間がまた動き出したような気がした

古き思い出話に花が咲き

私たちの会話は盛り上がるばかり

中学生になってからは幼馴染と言えども
あんまり話す機会とか減ってっちゃったんだよね

『ミンギュの事だけどさ
…あいつ本当に思ってる事しか言わないじゃん？

だけど、Aとの話、
ずっと楽しそうに僕に話してくれるんだよね』

「…そうだったんだ」

『僕としてはAの先生への恋も応援したいよ？！
だけど、ミンギュの友達としても…

あいつの事、真正面から見てやって欲しいなって』