第7話「英国紳士たる者」 ページ7
わたしがアーサーのところに来て、秋が来た。
わたしには似つかわしくない軍服を着せられ、訓練の様子を眺めたり、武器の製作所を見学させてもらったり。
菊がアーサーに物資を送ってくれているおかげで、わたしはここにいてもある程度は優遇された立場にいることができる。
「どうだ?うちの景色は。」
アーサーはティーカップを片手にわたしに話しかける。
午後の陽射しは日本とは違った明るさを見せていた。
「うん、とてもいいところだと思う。建物も素晴らしいし、草の色も違って、そして何よりジョークが面白い。英国紳士の教養の良さもすごいと思う。」
「マジか。期待以上の答えが返ってくるとは思わなかったな。」
わたしもお茶を飲む。
はじめは甘くてクセのある紅茶が苦手だったけど、今は飲めるようになった。
「まっ、英国紳士たるもの知識と教養を持って物事の本質を見抜けなきゃな!豊かな発想力とボキャブラリーで気の利いた言い回しや表現ができて、自分に都合の悪い話題や質問は自分に都合の良い質問に置き換えて受け答えをする…。そんな大人の余裕を見せないことには、英国紳士の名が廃るぜ。」
面倒な人。
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スノーデイ(プロフ) - 鹿児島県さん» ドラゲナイてwwww (2015年3月31日 0時) (レス) id: 34f11f5ff1 (このIDを非表示/違反報告)
鹿児島県 - ドラゲナイw (2015年3月30日 23時) (レス) id: f608a12ad7 (このIDを非表示/違反報告)
スノーデイ(プロフ) - ヘタ厨なお馬鹿さん*世界領さん» わざわざ新作を楽しみにしてくださってたなんて嬉しいです!これからも更新がんばります!! (2015年2月25日 20時) (レス) id: 34f11f5ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ヘタ厨なお馬鹿さん*世界領(プロフ) - スノーデイさんの新作楽しみにしてました!!更新がんばってください!! (2015年2月25日 20時) (携帯から) (レス) id: 9dc0406aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーデイ | 作成日時:2015年2月25日 18時