【APH】 第一次世界大戦 〜聖夜の奇跡〜 【ヘタリア】

第26話「愛してくれた証」 ページ26

そしてイギリスを発つ日が来た。


これでまずい料理ともおさらばだ。


「今までお世話になりました。いろいろ勉強になったし、何だかんだで楽しかったよ。戦争は、悲しかったけど…」


船に乗り込む直前。


「A！俺も楽しかったぞ。Aが来てからいろいろとな！」


こっちはスコーンでひどい目にあったけどね。


「そこでAが望むなら…その……」

「え？なに？聞こえない。」

「だからっ！その…Aが望むなら、友達以上になってやってもいいぞ！」


えーと。


それはつまり。


「“親友”ってこと？」

「クソッ！ちげーよ！」


なるほど。


「わかった！わたしが長い間アーサーと一緒にいたものだから、わたしに情が移ったんでしょ？」

「それを言うな、バカ。」


ツンデレが過ぎるんだよね、アーサーは。


「それなら何か、アーサーがわたしを少しでも愛してくれたっていう証がほしいな。何でもいいから、帰国する前に持ち帰りたいんだけど…。」

「じゃあ、これをやる！」


渡されたのはコイン。イギリスのお金だ。


「ひどい。愛の証がお金だなんて。」

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