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露:「性格の悪い自分」 ページ22

「ちょっと聞きたいことがあるんだ。」


イヴァンが帰る前にどうしてもハッキリさせたいことがある。


「何?」

「イヴァンってさ、最近わたしに冷たいよね。なんで?」


気付いてた。


わたしを見る目がどこか冷めてて態度もバカにしたようなところもあったことに。


「正直に言ってもらってかまわないんだ。わたしに悪いところがあるなら直すし、イヴァンの嫌がることもしないから。だから教えて?」


本当は怖くて認めたくなかった。


「…じゃあ友達として言わせてもらうけど、Aちゃん性格悪いじゃない。」


教室の中に暗雲が生まれ、雷みたいにイヴァンの言葉がわたしを貫く。痛みと驚きで声も出ない。


「ちょっと仲良くすれば調子に乗ってでしゃばるし、実力もなくて人を頼って甘えることしかできないのに、それでたまに偉そうな態度を取るじゃない?その自覚ある?たぶんないよね?」


どんなに真面目に謙虚に振る舞っても、その性格の悪さが隠しきれていないのだとイヴァンは言った。


「Aちゃんの性格の悪さはみんなが知ってるよ。だから人望もないし友達も僕しかいないんだ。何から何まで中途半端なんだよ、Aちゃんは。」

「そんな……」


顔が熱い。手足が震え、爪先は汗ばんで冷たくなっている。


「ちょっと人より優れてたって、そんなの全然すごくないからね。本当はAちゃん、心の中では『自分が一番』だと思ってるでしょ?何様のつもりか知らないけど、それは改めたほうがいいよ。」


イヴァンの言う通り。自分でもわかっていた。自分がまだまだ未熟な人間にも関わらず、傲り高ぶる気持ちがあって、態度には出さずとも心の中ではみんなを見下していた。


「Aちゃんは嫌な子だよ。とてもとても嫌な子。でも、きちんと反省できる素直さがある…」


その気持ちさえあればこれからどうにでもなると言ってくれた。


「大丈夫だよ。僕はAちゃんを見捨てたりはしないから。」

瑞:「覚えてますか」→←米:「言えないよ」



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設定タグ:APH , ヘタリア , 学園ヘタリア   
作品ジャンル:アニメ
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桜葉 - スノーデイさんの小説はどれも素敵ですね!これからも頑張ってください応援してます! (2017年10月28日 11時) (レス) id: e19bf62fb6 (このIDを非表示/違反報告)
スノーデイ(プロフ) - ショコラさん» ありがとうございます!これからもそう言っていただけるように頑張ります。 (2016年4月28日 14時) (レス) id: cb443af24c (このIDを非表示/違反報告)
ショコラ - スノーデイさんの小説はどれも素敵で読みやすいです!これからも応援しています!(*^_^*) (2016年4月26日 20時) (レス) id: 8dc6dca93f (このIDを非表示/違反報告)
スノーデイ(プロフ) - ルネさん» ありがとうございます。しかしわたしはまだまだなのでもっと読みやすい文章が書けるように努力します。 (2016年4月1日 23時) (レス) id: 34f11f5ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ルネ - 文章全てが綺麗でわぁ青春だなぁと思えるようなものばかりで素敵です。 (2016年4月1日 20時) (レス) id: 97fe96e6af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:スノーデイ | 作成日時:2016年3月10日 21時

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