第３話「忘れないで」 ページ3
「えっ？フェリシアーノが…？」
今にも雨が降り出しそうな天気のある日。フェリシアーノが寂しそうに呟いたのは、突然の転校の話。
「いなくなっちゃうの？」
「うん…でも俺だけだよ。兄ちゃんはここに残るんだ。」
「どうしてロヴィーノだけが残るの？」
「いろいろ訳があるんだよ、ちくしょうが…。」
わたしを光の当たる場所へ導いてくれたフェリシアーノが、わたしの前からいなくなる。
まだまだ一緒に絵を描きたかったのに、わたしの学校生活に喜びを与えてくれたフェリシアーノに、まだ何も恩返ししていないのに。
「そんなのいやだよ。どうしてフェリシアーノが…」
「もっと時間が経ったらAにも事情を教えてやるよ、コノヤロー。」
「俺はここからいなくなるけど、兄ちゃんと仲良くしてあげてね。」
フェリシアーノはそう言って立ち去ろうとした。
「待って！また会えるよね？わたしのこと、忘れないでくれるよね？」
フェリシアーノは太陽みたいに眩しい笑顔で答えてくれた。
「Aちゃんのことを忘れるわけないよ。大丈夫。また会えるから。」
突然わたしの元を去ったフェリシアーノ。事情もわからずにフェリシアーノは行ってしまった。
手元に残されたのは、フェリシアーノと一緒に絵を描いたキャンバスだけ。
これがわたしの宝物。
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スノーデイ(プロフ) - emiさん» いつも閲覧していただいてありがとうございます。月並みの表現だろうと何だろうと嬉しいですよ(*'ω'*)コメントありがとうございました！ (2016年4月6日 22時) (
レス) id: cb443af24c (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - いつも読ませて頂いています！月並みの表現で申し訳ないのですが、凄く感動しました...( ; _ ; )これからも応援しています！ (2016年4月6日 6時) (レス) id: 1ef7c07bca (このIDを非表示/違反報告)
スノーデイ(プロフ) - 優莉さん» 乏しいだなんてとんでもないです！その優しいコメントでこちらの心も温かくなるような気分です。閲覧してくださってありがとうございました！ (2016年2月15日 17時) (レス) id: cb443af24c (このIDを非表示/違反報告)
優莉(プロフ) - 一気に読みました！じんわりと心が温かくなるようなお話でした！私の乏しいボキャブラリーでは言い表せられなくてとても歯痒いのですが、とてもおもしろかったです！！完結おめでとうございました^^ (2016年2月15日 17時) (レス) id: 3af9d30ea5 (このIDを非表示/違反報告)
スノーデイ(プロフ) - 月夜さん» 閲覧ありがとうございます。ご期待にそえられるように頑張ります！ (2016年1月23日 14時) (レス) id: cb443af24c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：スノーデイ | 作成日時：2016年1月23日 1時
