【APH】 マジでクズな日常 【ヘタリア】

第８話「暗黒の食卓」 ページ10

この日はノーレ以外のみんなで夕食。


ベールが支度をして、わたしはご飯を運ぶ。イースはテーブルを拭いて、疲れて帰ってきたティノとダンを椅子に座らせる。


わたしたちはこうして昔から家事を分担してきた。


めんどくさいけど、いざやってみると楽しかったりもする。


夕食を囲んで話されるのは、みんなの仕事のことばかり…。


「ティノの仕事の調子はどうだっぺ？」

「そうですね…読者モデルを対象にした編集が楽しいですね。たまに街でスカウトしたりもしますし。」

「ん…だけんじょ読モって、そんなに稼ぎもねぇんだべ？」

「そうかもしれませんね。だってメイク代も自腹ですし、衣装代も多少はかかるでしょうから。でも本人たちはそれで納得してるからいいんです。」

「読モも大変だっぺ。」

「彼女たちはそれでモデル気取りですから。」

「モデル気取りのバカガキ使ってバカガキ騙す商売だか…素晴らしいなぃ。」


我が家ではこういう暗黒な話題が平気で飛び交うのが日常だ。


どんなにクズな話題であろうと、わたしたちの家庭ではみんな笑って流す。


「ちなみに俺んとこは先輩社員がやかましいっぺよ！」

「前にも聞きましたけど、その先輩社員は次期課長候補なんでしたよね？」

「課長候補(笑)が新人潰しか…会社も終わったなぃ。」


この際はっきり言わせてもらう。


わたしの家族は何かがおかしい。絶対おかしい。

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