第35話「二人の友情」 ページ37
イヴァンははじめに少し迷った。
でも…。
「アルフレッド君…僕もずっと君と同じことが言いたかったんだ。」
イヴァンとアルフレッド。
誰も知らない研究所の中で、二人は握手し、お互いを許し合った。
「僕、これで一人じゃなくなった気がするよ。」
「ドゥルッフー!!俺も、本当の友達がイヴァンでほんっとーによかったんだぞ!」
こうしてはしゃぐ姿は、まるで小さな子どものよう。
「それじゃあ友情の証に、一緒にこのスイッチを押そうじゃないか。」
「アルフレッド君と一緒なら何をしてもいいよ。」
アルフレッドとイヴァンは二人でそのスイッチに人差し指を置く。
これが二人の友情。
「これですべてを終わらせよう。そしたらイヴァンも俺も、世界中の人たちからも苦しみは消えるんだぞ…。」
「そうだね。もう戦争は疲れたもんね…。」
「想像してみてくれよ。世界の平和を誰もが自由に共有できる世界を。その世界が俺たちのユートピアさ。」
そしてスイッチは押された。
「こうして一緒に過ごせたのがイヴァン、君でよかったよ。」
「ありがとう。僕もアルフレッド君と分かり合えるようになれて嬉しかった…」
そしてスイッチがすべてを終わらせた。
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スノーデイ(プロフ) - 私は日領こと露領(靴下)こと世界領((←さん» ありがとうございます。今は“まだ”ですがそのうちどうなるかと思うと怖いですよね。戦争を起こさないためにはどうしたら良いのかを考える切っ掛けになったのなら嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2016年2月22日 21時) (レス) id: 34f11f5ff1 (このIDを非表示/違反報告)
私は日領こと露領(靴下)こと世界領((← - とても感動しました。戦争という事についてとても深く考えさせられる、とても素晴らしい作品でした。今は “ まだ ” 起きていない第三次世界対戦や第四次世界対戦、第五次世界対戦など、戦争について改めて一から考える切っ掛けとなりました。有り難うございました。 (2016年2月22日 20時) (レス) id: d4b1972073 (このIDを非表示/違反報告)
スノーデイ(プロフ) - にゃん。さん» 閲覧ありがとうございます。でも全然素晴らしくなんかないですよ。考察とかけっこう曖昧なところがあるので。それでもこうして丁寧なコメントを下さって本当に嬉しいです。これからも頑張ります。 (2015年12月17日 19時) (レス) id: cb443af24c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん。 - 小説、全て読ませていただきました。戦争という難しい、そして悲しいテーマでこれほどまで素晴らしい小説を書かれたことに非常に感動しました。それはもう思わず涙を流してしまうほどには。素敵な作品を本当にありがとうございました。これからも楽しみに待っています (2015年12月13日 14時) (レス) id: 3296dfbe0f (このIDを非表示/違反報告)
スノーデイ(プロフ) - あかいそらさん» コメントありがとうございます!これからも感動してもらえるような作品が書けるように頑張ります! (2015年5月9日 2時) (レス) id: 34f11f5ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーデイ | 作成日時:2015年3月26日 23時