第9話「遠くへ」 ページ11
世界会議が終わった時にはもう夕暮れ。
ピーターはライヴィスとかけっこをして、それをエドァルドが追いかけて、トーリスがフェリクスと見守るように並んで歩く。
上を見ると特殊な技術で宙に浮いたアクリル製の光る看板。電気ではなく、磁力によって動く電車…。
どれを取っても感慨深いものがある。
「菊。ピーター、本当の人間になれたんだって。友達もできたみたいだよ。」
だってあんなにライヴィスと仲良くしているんだもの。
「それは何よりですね。私は最後までピーター君を信じてあげることはできませんでしたが…」
そこで言葉が途切れたかと思うと、菊は夕暮れの空に浮かぶ楕円型のタイムマシンを見上げた。
「あれはどの時代から帰ってきたんでしょうね?」
「そんなのわかるわけないじゃない。」
でも菊が言いたいことは何となくわかる。
「私たちは、何と遠くまで来てしまったことでしょう…。」
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スノーデイ(プロフ) - 私は日領こと露領(靴下)こと世界領((←さん» ありがとうございます。今は“まだ”ですがそのうちどうなるかと思うと怖いですよね。戦争を起こさないためにはどうしたら良いのかを考える切っ掛けになったのなら嬉しいです。コメントありがとうございました。 (2016年2月22日 21時) (レス) id: 34f11f5ff1 (このIDを非表示/違反報告)
私は日領こと露領(靴下)こと世界領((← - とても感動しました。戦争という事についてとても深く考えさせられる、とても素晴らしい作品でした。今は “ まだ ” 起きていない第三次世界対戦や第四次世界対戦、第五次世界対戦など、戦争について改めて一から考える切っ掛けとなりました。有り難うございました。 (2016年2月22日 20時) (レス) id: d4b1972073 (このIDを非表示/違反報告)
スノーデイ(プロフ) - にゃん。さん» 閲覧ありがとうございます。でも全然素晴らしくなんかないですよ。考察とかけっこう曖昧なところがあるので。それでもこうして丁寧なコメントを下さって本当に嬉しいです。これからも頑張ります。 (2015年12月17日 19時) (レス) id: cb443af24c (このIDを非表示/違反報告)
にゃん。 - 小説、全て読ませていただきました。戦争という難しい、そして悲しいテーマでこれほどまで素晴らしい小説を書かれたことに非常に感動しました。それはもう思わず涙を流してしまうほどには。素敵な作品を本当にありがとうございました。これからも楽しみに待っています (2015年12月13日 14時) (レス) id: 3296dfbe0f (このIDを非表示/違反報告)
スノーデイ(プロフ) - あかいそらさん» コメントありがとうございます!これからも感動してもらえるような作品が書けるように頑張ります! (2015年5月9日 2時) (レス) id: 34f11f5ff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:スノーデイ | 作成日時:2015年3月26日 23時