第86話 お台場デート ページ35
近くの駐車場に車を止め 外に出た。
街はライトアップされているけど
さすがにこの時間だと 人気はほとんどない。
「ん。」
ジェジュンが差し出す手に一瞬躊躇した。
「…えっ…だって こんなところで…」
「いいっから。つなごう。」
ぎゅ。
強引に私の手を つながせ 指を絡めた。
今日だけは…。
そこには 決意なようなものも 感じられた。
湾岸沿いの駐車場から歩いて行くと 丸い展望台と 街並みが一望できた。
「…はぁーっ 不思議。
よくここに来てるのに 外 歩いた事ってじぇんじぇんないっからさ。
あそこの中から よっく見えるの。
遊びに来てる人たちがこうやって 手え繋いで歩いてんだ。
…いいなぁ。俺も 彼女できたら したいなぁって ずっと思ってて。
やっと 夢が叶った。」
そう言って笑うから 私も胸が熱くなった。
かと言って 人影はゼロではなく
まだやっているお店もあって。
ちょっと足早に移動した。
「はぁ…はぁ…ああ、疲れた…あははっ」
「あはははっ…足 つりそうっ…」
階段を登って ウッドデッキに着くころには 少し息が切れて
思わず顔を見合わせて笑った。
テラスで少し息を整えると
バッグからカメラを取り出しジェジュンが言った。
「A、写真撮らせて。韓国持ってく用に。」
「カメラ持って来たの?」
「そー。…これからは俺が撮るからな。」
「えーっ私もジェジュンの写真欲しいっ。」
「俺のいっぱいあるじゃん。ネットで探せばすぐ見つかるでしょ?」
「そーいうのじゃなくて…」
「冗談だよ(笑)いいよ。撮って。」
お互いに撮りっこした。
なにもこんな真っ暗の時に撮らなくてもって 思われるだろう。
背景は あまり 見えない。
でも二人の思い出には これでも充分だった。
ジェジュンは 撮影とは違って 何の飾り気もなく
屈託のない笑顔を 私に向けた。
…周りが少し ざわついた空気になった。
ジェジュンの名前が 囁かれてるのが聞こえる。
「…あっは…ばれちゃったか。」
残念そうにちょっと舌をペロッと出して
「…車 戻ろう。振り返っちゃだめだよ。また 急ぐけど行ける?」
「…うん。行ける。」
繋いだ手に力がこもる。
「…行くぞっ。」
私たちはズンズンと早足で歩いたが
追いかけられてる気配がした。
「よし。走れっ!」
ジェジュンの合図。
信号の変わり目で 車に向かって走った。
ラッキーアイテム
革ベルト
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 250人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じぇな☆(プロフ) - りえ6002さん» いやいやー続いたねぇ(*´∀`)鯛のみんなに全てを捧げてるあたし。ムッハーになるみんなの顔浮かべながら書いてるのれすよー(笑)こっちこそありがとう♪♪ (2012年10月16日 20時) (
レス) id: b66d160902 (このIDを非表示/違反報告)
りえ6002(プロフ) - お疲れさまでっすヽ('∀'*)ノもう100話なのねー！すごいです(≧∇≦)いつもｷｭﾝｷｭﾝやらﾑﾝﾑﾝやらﾄﾞｷﾄﾞｷやらありがとーう♪♪♪ (2012年10月16日 19時) (携帯から) (レス) id: 445e09f06d (このIDを非表示/違反報告)
じぇな☆(プロフ) - りえ6002さん» そうそう!!ちゃらやさお(笑)あたしもバンチャが脳裏から離れない…やばいよー!JJが知ったら…くるねくるね!嵐がっΣ(-∀-) (2012年10月14日 11時) (レス) id: b66d160902 (このIDを非表示/違反報告)
りえ6002(プロフ) - ちょっとぉー晶、ちゃらやさお(〃д〃)すんごい惹かれちゃうし、バンチャしかでてこない（笑） (2012年10月14日 8時) (携帯から) (レス) id: 445e09f06d (このIDを非表示/違反報告)
じぇな☆(プロフ) - りえ6002さん» 車ヤバイバーよねwあたしも大好きヾ(o´∀｀o)ﾉ車ちうはボス思い出してちょっとへこむピュア鯛だけど(笑)やっぱいいよねー♪ゆちに脳内変換して甘々堪能して〜♪あ、高いとこダメも忘れずにww (2012年10月12日 23時) (レス) id: b66d160902 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じぇな☆
| 作者ホームページ：http://ameblo.jp/jejena/entry-11336356630.html
作成日時：2012年9月26日 20時
