リンガ・フランカ (ページ30)

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２７：鼻息が荒いっ。ページ30

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私は悠太兄と初めて出会ったカフェに、
再び来ている。

…今日はマークいない。
いやいやいや！いなくてもいいんだよ！？
大丈夫別に会いたいとかそんなんじゃない
からさ！？

{いらっしゃいませ～。}

{あ、待ち合わせです。}

{待ち合わせ相手の方のお名前を教えて
いただけますでしょうか？}

{ナムです。}

{ナム様ですね、こちらへどうぞ。}

あ、本当はナムじゃないです。中本です。
よく分かんないけどナムって言えって。
あれか？レストランの名簿に神って書いて
神様って店員さんに呼ばせるあれ？
ナムなんて、フリ◯ザ様と比べたらちっとも
恥ずかしくないわ。

｢ナムさんどうも～。｣

｢ごめんごめん。笑｣

｢なんでナムさん？｣

｢ナムニムって響き面白いじゃん？｣

…そうか？
悠太兄にしては珍しくつまらない事を
おっしゃる。(失礼)

｢今日仕事は？｣

｢…夕方から！｣

｢そういえば悠太兄って何の仕事してるの？｣

｢んー…テレビ関係？｣

｢テレビ関係？！｣

って事はシウちゃん！？(？)
えっどうしよう…悠太兄にお願いして
サイン貰ってきて貰おうかな…
でも悠太兄ってそれなりの地位あるのかな…
いや、なさそう。

｢あの、悠太兄…もしかして…
シウミンさんを見たことがあるとか…｣

｢え？シウミンせ…すゎん？｣

｢シウミンすゎんて。笑｣

｢噛んだの！！！！｣

｢はいはい。笑｣

｢シウミンさんは…たまーに？｣

うっひょおお！いーなーいーなー！
ハッ！もしかしてシウちゃんの裏話とか…
実態が知れるチャンス…？

｢シウちゃ…シウミンさんって普段は一体どんな感じで過ごしていらっしゃるんですか？｣

｢なんで敬語なん？笑
どんな感じで…普通に？｣

｢普通にって何ですか！？シウベクしていらっしゃるんですか！？それともシウニョルですか！？あああでも単独も好ましいッ！！可愛いシウちゃんでもいいんですけど一般人に冷たいシウちゃんもいいですッ！！好き！！！｣

｢あー…A…｣

｢ハイ！！｣

｢落ち着いて？素がかなり出てる…。(苦笑)｣

｢…ハッ、つい取り乱してしまいました…。｣

大興奮で我を忘れてしまって…すみません。

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