▲つんでれ?/MI_ランドール ページ2
*人外注意
その華奢な体には不似合な悲鳴ボンベを、幾つか台車にのせて運ぶ少女がいた。
少女といっても、一流企業『モンスターズ・インク』に勤める立派な社会人。だが彼女、Aの容姿や行動をみていると、
「うあぁぁぁっ!!」
____このように、“女性”というより、“少女”という肩書きのほうが合っている。
彼女は人間のような見た目をしているが、れっきとしたモンスターだ。所々人間とはちがう箇所がある。
たった今落ちていた書類にすべって転び、辺り一面にボンベをぶち転がしたAを、あるモンスターは哀れみの表情で、別のモンスターはまたか、という目つきで見つめた。
A本人は、泣きそうな顔をしてボンベを拾い集めようとする。だが、
「なにやってんだよッ!」
「ら、ランドール、さん…」
彼女の目の前に立ち塞がったランドールによって阻止されてしまった。
「おいお前、俺のアシスタント何年やってんだよ!!」
「ひぇ、ごめんなさい!」
「これで万が一悲鳴が漏れちまつたらどうすんだよ!」
Aはもう半泣きだ。ランドールの文句を聞きながら、急いで片付けにとりかかった。
すると、彼が
「…ったく、ほんとに世話が焼ける奴。」
と言って、手伝いを始めた。
「え?で、でも……」
「いいからさっさと手ェ動かせよドジ!」
「は、はい!」
そっけなくて口は悪いが、Aは、ランドールが根はいいひとだということをしっている。
だから、
彼をすきになったのだ。
((うれしそうに頬染めてンじゃねえ!))
((らんどーるさん、照れ隠しですか…?))
____________________
両思いだけど付き合ってない、みたいな。
夢主さんはとんがり耳で人間より歯がぎざぎざしてます。
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作者名:海 月 / く ら げ | 作成日時:2019年1月6日 15時