探偵社の女の子が烏野にやってきました！【ＨＱ】【文スト】

次の日 ページ15

影山「あの、室山さん」


『ん？』


影山「聞いても、いいスか」


『うん。あと、先輩じゃないから敬語じゃなくても…』


影山「い、いや！室山さんは俺の尊敬する人なので！」


『尊敬！？』




影山君が私尊敬するところってある！？ないよね！？←
一体どこが…


まあでも嬉しいっちゃ嬉しいかな〜↑




『で、聞きたいこととは…？』


影山「えっと、昨日の放課後、室山さんが探偵社員の人と話してたことで…」


『あー…』


影山「あ、あの言えないようなことなら、別に…///」





焦る影山君めっちゃ可愛い！
そ、そんな可愛いと答えないと申し訳ない…





『いや、ほんとに軽い話で…。武田先生たちに話してたこととは違うと思う』



軽い話っていうのは嘘だけど、違うというのは本当のことだ。
難しいなぁ…。




影山「そうスか…。なんか探偵社員の人たちが来るって、だいたい事件があったときだって聞いてたので…」




ピンポーン←




『まあちょっと心配だよね…。でも探偵社員の人ってエリートだから、きっとすぐ解決してくれるよ！』




思いっきり自画自賛←
そして「解決してくれるよ」と他人行儀←




影山「ですよね」


影山君の表情が明るくなった。
良かった…。






一瞬、影山君に日向の様子について聞くことも考えた。
けど、「室山さんがお前について聞いてたぞ」などと影山君が日向に言うと危ないのでやめておいた。



私はバレーについて話を切り出してみた。





『そういえば聞いたよ〜、影山君と日向の変人速攻っていう技！すごいんだってね！』


影山「あ、あざす！///」


『影山君の正確なトスがすごいって、清水さんとか菅原さんから聞いた！』


影山「菅原さんたちが…！///」




私はまだ「変人速攻」を見たことがない。
見てみたいなー




『私バレーのルールわかんないけど、なんか一生懸命なのが伝わってきて、すごいひきつけられたんだよね〜！』


影山「///」



『転校してきてのぞいていたときがまさにそう！すごいな〜って思って！』



影山「俺バレー大好きなんです」



『うん、大好きなのが伝わってくるよー！』





誰かとこんな話をしたのは初めてだった。
こんなに楽しいんだ…！








昼休みの終わりを知らせる鐘が鳴った。


『じゃあまた部活で！』


影山「はい！」



私たちは別れた。

次の日→←次の日

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す