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ブラックパールに戻ればサオ・フェンの乗組員に武器を向けられる。
｢久しぶり 元気だった？｣
ジャックの質問に答えず、サオ・フェンは彼の肩を掴んだ。
｢喜ぶんだな ジャック・スパロウ、馴染みの友人がお前に会いたがっているぞ｣
見る方には英国海軍の船。実はジャックは十数年前、奴 隷運搬船の船長をしていた。奴 隷を逃がしてからは海賊行為に当たったとして追われているが。
｢これ以上馴染みの奴にあったら耐えられないかも｣
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｢バルボッサ どういうことだ、あのベケット卿と真っ向から戦うのか？｣
｢そんな愚かなことはしない、こちらにはカリプソがいるだろう？｣
｢カリプソ？ただのおとぎ話だ｣
海の女神、カリプソは昔 海賊長たちによって人間の体に封じ込まれた。
彼女を解放すれば嵐が起こせる、それならば勝ち目はある。
｢ではその解放は俺に任せてもらおうか、そこの女｣
サオ・フェンが指差したのはエリザベスだった。
彼女はサオ・フェンの船に乗り込み、その船は徐々に遠ざかっていく。
｢俺たちも入江へ急がねばならん｣
｢待ってくれ ジャックは？ジャックも海賊長なんだろう？｣
その時 大砲の撃たれる音とともにジャックが飛んできた。
大砲の弾ではなく、ジャックが。
続く (更新停止中)
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作者名：クヴァール&くろのちか | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年7月8日 7時
