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まだここはあの世だ。


一刻も早く戻らなければ、二度と戻れない。




「海原の果てをもう一度 日の出が沈む時、緑の閃光…」



「どうだ?シリウス 何か進展はあったか」




「…ちっとも」




海図相手ににらめっこするシリウスの手元をジャックはじろじろと覗き込んだ。




「な、何だい」




「あ 何あれ」





急に右舷まで走っていく。


ほかの乗組員が追いついたかと思えば今度は左舷に走り出した。


次第に船が揺れていることに気づいた。




「船を揺らしてる!」




「まさか、ひっくり返すつもりで…?」

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作者名:クヴァール&くろのちか | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月8日 7時

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