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コンパスが指した島にはすぐについた。


問題は箱がどこにあるか、だ。




「どういうこと?コンパスが回ってる…」



「そこどけ エリザベス。お前の下に埋まってんだ」



エリザベスがどくと、ジャックは手で掘り始めた。


指先に何か固いものが当たり 掘り出してみれば鍵のかかった古びた箱が出てきた。


間違いない、これだ。




「あとは鍵だな」




「ジャック」




「そろそろディヴィ・ジョーンズのところに伝言頼んだターナー君が戻ってきてもいい頃だが」




「ジャック」




「なんだよ リーラ!」




リーラが指さす方を見れば沖にディヴィ・ジョーンズの船、フライング・ダッチマン号がいた。


その乗組員がこちらに向かってきている。




「おっと」




箱を抱えてジャックは島の奥へ走っていった。




「ジャック!」




「追いかけたいところだけど、そう簡単に行かせてくれる訳ないか」

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作者名:クヴァール&くろのちか | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月8日 7時

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