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誰もが首を横に振る。


バルボッサは「それでいい」と言うとボロ雑巾のような子供を抱き上げた。


『こいつは頭が良さそうだ

名前をつけてやらねぇとな……』


うーむ、と考え込むバルボッサ。ふと空を見上げたかと思うとニヤリと笑った。


『お前の名前はシリウスだ。最も明るい星の名前だぞ』


『…?』


『訳が分からねぇって顔してやがるな まぁいい、まずは帰って風呂だ』


この時バルボッサはシリウスのことを男児と思っていたらしく、服を脱がせた時一瞬だけ固まった。


仕方がないと割り切って 船上では貴重な湯と石鹸を使って綺麗さっぱり洗ってやった。


『おいキャプテン こいつこの船に乗せるぞ』


『そのガキをか?お前が面倒見ろよ 俺はガキのことなんて分からねぇからな』


『あー?』

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作者名:クヴァール&くろのちか | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月8日 7時

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