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「リーラ…父さんの話を聞いてほしいんだけど」
「いいよ 話してごらん」
酒樽に腰掛けて 膝の上で丸くなるジャックを撫でながら口を開いた。
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本当の親の顔はその時既に思い出せなかった
ボロ布を身に纏い、たまに港を訪れる船から貨物をくすねて生きていた
だがそれが長続きすることはなく、今にも野垂れ死んでしまいそうな時 1人の男が目の前に立ち止まった
『お前は孤児か?』
親から言葉を教えてもらえず、答えることができずにいると彼の船員である1人が余計な一言を言った
『バルボッサ こんな薄汚ねぇガキ拾うんかい?
拾うんだったら殺しちまったほうが』
そこまで言ったところでその船員は倒れ込んだ
船長が容赦なく彼を撃ったのだ
『他に俺の移行に口出しする奴は?』
当時彼はジャックの元で動く一等航海士だったが、権力は船長以上にあったのかもしれない
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作者名:クヴァール&くろのちか | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年7月8日 7時