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｢おや、私も連れて行くつもりのようだね｣
｢今からお前は俺の船員であり情報の証拠となる 逃げる素振りを見せてみせろ、その時は撃ってやる｣
｢恐ろしいことを言うのだね｣
浮かべられる物憂げな笑みはとても恐れているようには見えない。何も読めない不気味な微笑みだ。
｢コインを取り戻し、石櫃に戻し、そして人間に戻る……待ち遠しいな｣
｢………それがアンタの望みかい？｣
｢そうだ。人間に戻った暁には……シリウスと美味いものでも食べようか｣
リンゴをかじって喉を潤したい、とも言うバルボッサにマリナ･メルムはひたすら微笑を浮かべるのみだった。
この男は彼が悪魔ということを忘れているようなのだから。
｢アンタは1人だけ人間だね｣
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作者名：クヴァール&くろのちか x他2人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年7月5日 7時
