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「クラーケン?おとぎ話のかい?」
「まさか
船よりも巨大なタコやイカの描写で有名な海の怪物。
捕まればひとたまりもない。船もろとも海の藻屑となってしまう。
「ジャックは愚かだよ。私と契約した方がまだ対価はマシだった」
「まだって…君だったらどんな対価を?」
「少なくとも魂は奪わないね」
ジャックならラム酒でもいいかな、と笑う。
「そんなものでいいのかい?」
「対価はこちらの自由なのさ」
「へえ」
ラム酒1杯から100年の労働、果ては魂まで対価は様々らしい。
リーラはシリウスを手招きすると首を傾けた。薄闇の部屋に溶け込みそうな、結んでいない黒髪がサラリと揺れる。
「アンタは暗いところが似合わないね 陽の光を浴びておいで」
「リーラは?」
「私は太陽が得意でないのさ」
「じゃあ行かないよ、ここにいる」
「おやおや」
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作者名:クヴァール&くろのちか x他2人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2018年7月5日 7時