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｢そこでじっとしておいでよ｣
そう言って微笑むリーラは恐ろしく美しかった。
綺麗な花には棘があるなんて誰が言った。目の前の花は猛毒すら有しているではないか。
大海の悪魔と伝えられる彼は伊達ではない。なんの罪悪も感じてはいないのだから。
｢さてバルボッサ、この子に置き土産をあげたらどうだい？たった1人愛した娘に｣
斜めに座ってシリウスの顔を引き寄せ まるで人形を慈しむかのように撫でる。
ゾッとするほど冷たい温度に彼女の肌はあわだった。生ける者の温度ではない。
｢幸せに、と言うかい？だとしたら酷だね、愛する父親を失って幸せなんて感じられやしないんだから｣
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作者名：クヴァール&くろのちか x他2人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年7月5日 7時
