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「だからキャプテンだっての」


「はいはい」


と、絹を裂くような悲鳴が聞こえる。どうやらエリザベスが呪いを目の当たりにしたようだ。


彼女からすれば既に死んでいるのが当たり前の腐った肉体の者たちが動き回っているのだ 悲鳴を上げない方がどうかしている。


「あのお嬢ちゃんは繊細だな 海賊にゃ向いてねぇ」


「提督の令嬢だよ?すぐ潰れるさ」


「リーラは潰れてないぞ」


「同格に考えたらいけないと思うよ」


得体のしれない何者か、という印象が拭えないのだ。


自ら進んでブラックパール号を訪れたかと思えば呪いの親をさらっと名乗り 解き方までなんの見返りもなく教える。


おまけにバルボッサの一方的な引き入れには文句どころか眉すらひそめず 物憂げな笑みを浮かべただけだった。


「そうだ、マリナ・メルムについて教えておくれよ 知り合いなんだろう?」


「いいぞ」

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作者名:クヴァール&くろのちか x他2人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年7月5日 7時

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