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｢アンタはその中でも利口なひよこ｣
｢そりゃよかったね｣
未だにジャックとバルボッサの言い争いが続いている。
そろそろ止めに入るか、と動こうとした時 バルボッサが手下に指示をした。
｢こいつは牢に入れておけ
よかったなジャック、1人で広々と使えるぞ｣
｢…そりゃどうもね｣
連れていかれたジャックを見ていれば もう1人客人がやってきたようだった。
豪華なドレスに身を包んだ娘、1目で提督の娘だとわかった。
海賊の掟であるパーレイを宣言し、無傷のまま船長に会わせなければならないのだ。
｢船長はどこ？話をしに来たの｣
｢お前は誰だ｣
｢…エリザベス・ターナーよ。キャプテン・バルボッサ、こちらには戦闘行為の即時停止をお願いしに来ました｣
堅苦しい言葉に彼は鼻で笑った。
｢随分と難しい言葉をお使いだが我々は卑しい海賊、もっと簡潔に言ってもらおうか｣
｢…帰ってちょうだい 二度と来ないで｣
｢その前にコインを貰おうか
そうすれば二度と、ここには戻るまい｣
提督の娘、エリザベス・スワンがバルボッサにコインを渡す。
それと同時に彼は舵へ向かった。
｢大砲をしまえ！出航の準備だ、さっさと動け 野郎共！｣
｢待ってよ！私を屋敷まで返して！！｣
バルボッサの元へ駆け寄ろうとしたエリザベスの前にシリウスが入る。
｢君を帰す約束は入ってなかったし、海賊の掟であるパーレイは海賊同士で行われるものだ。
ブラックパール号へようこそ、ミス・ターナー。歓迎するよ｣
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作者名：クヴァール&くろのちか x他2人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2018年7月5日 7時
