Like a sunflower. (ページ41)

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借り物競争、いよいよ私の番。

チラりとみんなの方を見れば、テントの前に立って並んで敵だとか関係なく「がんばれー！！」って手を振ってくれた。

嬉しいけど、ちょっと恥ずかしい。

『位置について、よーい…』

ﾊﾟﾝｯというピストルの合図とともに走り出して、
目の前の紙をペラっとめくった。

「え、これ…っ、」

お題を見て迷わずに向かった先。

「おっ！Aちゃーん！！」

「なに！お題なに！？」

まだ遠いっていうのに私に向かって真っ先に叫ぶ慎太郎くんとそれに続いた樹くん。

６人のもとへたどり着いたけれど、この人しかいないってお題を見た瞬間に思ったから。

「ジェシーくん…！一緒に来てほしいっ」

「俺！？」

驚いた顔したジェシーくんは、あわあわしながら
わかった！！って私の手をとって走り出した。

脚の長いジェシーくんの歩幅について行くのが精一杯で、ほぼ引っ張られながら走ったから私の足が早くなった気さえした。

そしてゴールテープを切った私たちは、
なんとなんと１位。

「え、すごい…ジェシーくん私たち１位だよ！」

「やったーー！おめでとうAちゃん！」

繋いだままの手をジェシーくんが上にあげるから
当然私の手までつられて。

「俺とAちゃん一応敵同士なのにね、でも嬉しい！」

「ほんとだね、ありがとうジェシーくん」

そこへ他のみんなも駆けつけておめでとうって言ってくれて、ジェシーくんのおかげでとれた１位だ。