Like a sunflower. (ページ37)

今日:3 hit、昨日:15 hit、合計:189,602 hit

３７ページ37

.

夏休みが終わって間もなく、体育祭シーズン。

５月や６月にするところも多いみたいだけれど
うちの高校ではこの時期らしい。

９月といえどまだまだ暑い中、
まさに今日、今年の体育祭が始まった。

七「あっつーーー」

南「ほんとにーー」

さっそく私と夏稀ちゃんはテントの影でみんなの様子を見守っていた。

だけど運動神経のいい夏稀ちゃんはたくさんの種目に出るだろうからあとで１人になっちゃうんだろうな、悲しいよ私は。

そう思いながら何気なく遠くを見ていると、
何やらぴょんぴょん飛びながら手を振っている人が。

七「ん？大我くん…？」

南「え、どこ」

七「あそこ、私たちに振ってる、よね？」

南「ほんとだ、元気だなぁー」

運動音痴だって聞いたことあったし肌も白いから
てっきりこういう行事は苦手なのかと思ってたよ。

やけに張り切ってる姿が可愛くて、
私たちも笑いながら手を振り返しておいた。

そんな大我くんのもとにやって来たのが、
ジェシーくんと慎太郎くん。

大我くんの目線の先を見て私たちがいることに気づいたらしい。

ジ「Aちゃーーーん！！」

森「夏稀ちゃーーーん！！」

声を揃えて私たちを呼ぶ２人。

七「わ、めちゃくちゃ声通る」

南「目立つ目立つ(笑)」

少し目立っちゃって恥ずかしいけど、それでもこの人が多いグラウンド内でジェシーくんを見つけられたことが嬉しいや。