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「この意味はさっきと同じで…」
「うん、」
「あとは合うのを探して抜き出したら…」
「あ、これ？」
「そ、正解」
北斗くんの説明がびっくりするぐらい上手で、
これは先生に教えてもらうより分かりやすいと思う。
松村先生、とか将来向いてそうだなぁと勝手に考えたり。
「ありがとう北斗くん！すごく分かりやすかった」
「よかった、またなんかあったら言って」
樹くんやジェシーくんにも「北斗俺にも教えてー」ってお呼ばれされててほんとにみんなの先生みたい。
古文が終わったら、次は英語。
これもまた私の不得意科目。
私、文系がダメなのかも…？
「ねぇねぇ夏稀ちゃん、これってさ…」
「ん？英語？」
「そう」
古文じゃないし、また北斗くんに聞くのもなぁと思って隣に座っている夏稀ちゃんに聞いてみたけど難しいみたい。
「そうだ、ジェシーくん」
「はーい？」
夏稀ちゃんは思いついた！みたいな顔でジェシーくんを呼ぶ。
「Aが英語わかんないみたいなんだけど教えてくれたりする？」
「あー、英語ならまかせてよ！」
「ほんと？よかったねA！あ、じゃあ私ジェシーくんと席代わろっか！」
「えっ夏稀ちゃ、」
あっという間に私の隣にはジェシーくん。
「英語やってたんだ？古文終わったの？」
「あ、うん、一応」
「そっか。わかんないとこどこ？」
「えっと、ここ」
北斗くんのときとは違って隣にいるから…
近い、気がする。
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作者名：hiina
| 作成日時：2020年8月19日 19時
