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「……ん、、」
目が覚めると視界に入ったのは白い天井。
………と、赤い髪。
「よかった起きた！ここ保健室、自分が誰だか分かる！？」
「え…あ、えっと、」
突然視界に現れた彼に、分かりやすく動揺してしまった。
「え、うそ分かんない！？」
「えっと、七瀬…です」
「七瀬さん！君の名前知らないけどたぶん合ってると思う」
「うん…？」
このまま起きなかったらどうしようかと思ったぁーーー、
なんて私が目を覚ますなり騒がしい彼。
「あの、ごめん！！俺、七瀬さんの頭にボール当てちゃって…本当にごめん。大丈夫…？」
「そんな、全然大丈夫だよ。気にしないで？」
「でも女の子だし…ごめんね、痕とかほんとにない…？」
真剣な顔をして何度も謝っては心配してくれる。
優しいんだろうなぁ、すごく。
私が身体を起こそうとするとこれまたあわあわとして
クラクラしない！？なんて。
「ほんとに大丈夫。ほら、なんにもなってないでしょ？」
「……うん、なってない。でも、何かあったらすぐ言ってよ？」
ふわりと、大きな手が私の頭を撫でた。
「う、ん…ありがとう、」
手までもこんなに優しいのか。
「…ってごめん、俺が名乗ってなかった。ジェシーです！あ、ルイスジェシーです！ちなみに１組！」
そう言って笑う彼は、
すごく眩しかった。
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作者名：hiina
| 作成日時：2020年8月19日 19時
