Like a sunflower. (ページ1)

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高校２年の夏。

もうすっかり新しいクラスにも慣れて、
２年生という感覚も当たり前になった。

「A帰ろ～」

「え、早いよちょっと待って！」

「んふふ、マイペースなAかわいいからいいよ」

１年の頃から仲良しの南夏稀ちゃん。

２年でも同じクラスになって、
今日もいつも通り学校を終えて一緒に帰るところ。

クラスも平和で、こんなに美少女な親友もいて
なにも文句なしの高校生活。

「おまたせ！帰ろっか！」

まだクラスに残っていた子たちにバイバイをして
２人で玄関を出て校舎横を歩く。

「あ、またやってる」

そんな夏稀ちゃんの目線を追いかければ男子６人が集まって仲良さげにバスケをする姿。

私たちの高校は玄関を出てすぐにストリートバスケのようなコートがあり、普段からよく見かける風景だった。

「相変わらず人気だよね１組のあのグループ」

夏稀ちゃんの言った言葉にうんうんと頷く。

よくあの６人で行動を共にしているらしく、
１年の頃から何かと目立ってるから私もよく知ってる。

制服のままで汗をかいて笑い合う彼らに
これが青春か、と納得した。

「夏稀ちゃん今日バイトでしょ？そろそろ行こっか」

「ん、そだね」

まぁきっと、あのキラキラした世界に
これから私が関わることなどないのだろう。

そう思いながらコート横を通ったとき…

「あーー！！！よけてーーー！！！」

「へ？」

その大きな声に驚いたときには、

もう遅かった。