嫉妬大好き彼氏とのすくーるらいふ。～2nd～ Kouta Yabu. (ページ9)

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伊野ちゃんside

「うまくいったよ」

光「ナイス！」

宏太「俺納得してない～！」

ぶーぶーと隣で文句垂れてる薮。
我慢しろって言ったじゃん。ほんとしつけーな。(笑)

大貴「なかなかいい作戦だよね。いのちゃんが囮になるって」

「俺のAちゃんの笑顔のために」

宏太「違うAは俺の！」

光「はいはい」

光は相変わらず薮を宥めるの上手いよな、俺じゃ返り討ちにされるわ。

俺が毎朝Aちゃんに抱きつこうとしては、薮に邪魔される。このやり取りを利用した作戦。Aちゃんにあの紙を入れた犯人をあぶり出すために。

ちゃんと薮には許可を取ったよ？最後の最後まで渋ってたけど、俺含め4人が説得してなんとか実行に移すことができたんだけど。
まあ、納得いかない理由はわかるけどさ。笑

雄也「で、わかった？」

「おん、あのあたりの女子だね」

ちょうど真ん中の列の後ろに固まっているグループを指差すと、光が声を漏らした。

「どしたよ光」

光「アイツ、アレじゃね？」

「アレ？アレってなに？」

光「ほら～あの～あんときの～！」

アイツとかアレとかほらだとか指示語ばっかじゃわかんねぇよ。

光「思い出した！薮の女だ！」

「………は？」