健気なあの子 ~JM side~ ページ29
「ジミンさん…」
JM『うん？笑』
「ちょっと、怖いです…当たりすぎてて」
JM『いやいや、怖がらないで？！笑』
もうちょっと、こう…‘すごいです！’みたいな反応を期待してたから柄にもなく焦ってしまった。あたふたしてる僕と対照的に、落ち着きを取り戻した様子のAは、ゆっくりと話しだした。
「1ヶ月半前ぐらいに、たまたま飲み会で聞いちゃったんです。グクがジアさんを好きだって。正直その前から、うっすらそんな気がしてて。グクは私のこと好きな素振りを見せたことがなかったから…でもそれが本当だったって分かってすごく悲しかったし、利用されてることも悔しかった。」
Aの気持ちを想像すると、俺も心が痛んだ。
「これからどうするか、すごく、すごく悩みました。でも、このまま終わるのは嫌だったんです。だから、最後の悪あがきをしようって思って。半年間、必死でグクに振り向いてもらうための努力をすることにしたんです。髪切っても気付いてもらえないし、花火大会も一緒に行けないし、今のところ散々ですけど…笑」
ジョングクは髪を切ったこと気づいているのに。きっとあいつはジアに気を取られでもして言うタイミングを逃したんだろう。全くあいつは…。あれ、でも花火大会は…
JM『花火大会は、Aが断ったんじゃないの？』
「ジミンさんとぶつかったあの日、聞いちゃったんです。ジアさんがグクのこと花火大会に誘ってるの」
JM『え、本当に？』
てっきりジアは当日にジョングクを誘ったのかと思ってたからすごく驚いた。
「しかもジアさん…私がグクと花火大会行くこと知ってたから、余計に悲しくて…。その場から逃げ出したくて、走ってたらジミンさんとぶつかって。」
そう言いながら、Aは自分の頬を指差す。
「これが、決定打でした。こんな顔でグクの隣歩いてたら、もし花火大会でジアさんとすれ違いでもしたら、なんか…そのままそっちに行っちゃうんじゃないかって不安になって…いや、ほんとダサいですよね、私…笑 見捨てられるなら自分から離れた方がマシだと思って逃げたんです」
そう話しながら涙するAを見て、ジョングクとジアに対する怒りが沸々と湧いてきた。
なんでここまでAが苦しまないといけないのか。
Aは今までどれほどの涙を流したのだろうか。
そんな思いが心をいっぱいにする。
そしてふと、こんな疑問が浮かんできたのだった。
JM『どうして…そこまでされてもジョングクが好きなの？』
記憶の掛け違い ~JM side~→←名探偵、俺 ~JM side~
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sonel(プロフ) - めろんさん» 初出しです…！意図せずどなたかの作品と似てしまっていた場合は申し訳ないです…(T . T) (2021年8月13日 21時) (
レス) id: e14fbab7d1 (このIDを非表示/違反報告)
sonel(プロフ) - 通りすがりのKさん» お返事遅くなってすみません(T . T) 心を込めて読んでくださって嬉しいです(T . T) 続編も出ておりますのでお楽しみください！ (2021年8月13日 21時) (レス) id: e14fbab7d1 (このIDを非表示/違反報告)
めろん - このお話って前にも出してましたか？ (2021年7月16日 16時) (レス) id: 6374d6be3e (このIDを非表示/違反報告)
通りすがりのK - これまでに無いくらい号泣しました。何よりも主人公が良い子過ぎて…続編も期待しております。 (2021年7月16日 2時) (レス) id: 60b46b46ac (このIDを非表示/違反報告)
sonel(プロフ) - やっちょこさん» 優しいお言葉嬉しいです(T . T)そして主人公ちゃんを応援してくださってありがとうございます( ´ ▽ ` ) (2021年7月3日 0時) (レス) id: e14fbab7d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sonel | 作成日時：2021年4月3日 18時
