Episode 20 * red ページ21
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ペットボトルを手に取った瑞稀くん。
渡してくれるのかと思いきや、
自分の口元に寄せた。
飲もう、とした瞬間にピタリと動きを止めて、微笑んだ。
「A、しんどそうだもん、飲ませてあげる」
『や！いい！それは！い、っん、！』
いい、という遠慮の声も届かず。
呆気なく塞がれる唇に、
流し込まれる、熱い体温よりかは低いぬるくなった液体。
「おいし？」
『〜〜っ！』
バカ！余計逆上せさせる気か！
と、瑞稀くんの手元からペットボトルを奪い取ってごくごくと飲み干す。
『…も、上がる！』
「上がるの？」
急に寂しそうな顔をするから、瑞稀くんにも可愛いところがあるんだなぁ、と呑気に思った。
『寂しいの？』
「…別に、何その顔、ムカつく」
浴槽から出た私の腕を引いて、耳元に口を寄せた。
「また、呼んでくれないと許さないから」
『…素直にまた呼んで、って言えばいいのに』
素直じゃないのが瑞稀くんらしいのかも、となんとなく瑞稀くんを知った気になって、心の中でそう思った。
「…うん、そうだね」
何かを思いついたように、グッと私の方に顔を近づけ、そのまま首元へ。
「これ見る度に俺の事思い出して、これが消えたら俺の事呼んでよ」
綺麗に付けられた赤い跡をトン、と叩いた。
『よ、呼びません！』
慌てて、お風呂から逃げるように飛び出した。
どうしよう、これ。
鏡を見て、また顔に熱が集まるのがわかった。
どうしよう、
…明日、優斗くんのこと呼べない。
Next is ...
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んゆ - 私も、美 少年のが見たいです (2022年3月11日 22時) (
レス) @page42 id: 7cced7f349 (このIDを非表示/違反報告)
冷麦(プロフ) - 幸せすぎていつまでも読んでいたいです…すてきなお話をありがとうございます！ (2019年11月16日 14時) (レス) id: 5b6161b271 (このIDを非表示/違反報告)
誄/rui - 何で終わったんですか！(誉め言葉)他のメンバーバージョンもできればお願いします。大好きです！ (2019年8月6日 15時) (レス) id: e8f29af2e9 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 最高でした！！他のメンバーバージョンの終わり方も見てみたいです…！！ (2019年6月27日 1時) (レス) id: 3eca08547e (このIDを非表示/違反報告)
ジャニオタです(プロフ) - 美少年が見たいです (2019年5月6日 17時) (レス) id: d5932cc452 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=blueao5&scr=novel/jeyuto01...
作成日時：2019年3月3日 23時
