実の兄は赤色わんわんで義理の兄は最推し（桃）でした。

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莉「舞衣〜。お兄ちゃん舞衣不足だからハグさせて〜。」

『今宿題やってるから無理でーす。』

莉「俺が手伝ってあげるからさ〜。」

『数学だよ。お兄ちゃん苦手でしょ？』

莉「ｳﾞｯ。宿題なんか後でで良いからお兄ちゃんと遊ぼ〜よ〜。赤色わんわん莉犬君が襲っちゃうぞ？」

『っ〜！ずるいっ！家では莉犬くん封印して！』

莉「じゃあ遊んでくれる？」

『わかった、わかったから！ちょっと待っててよ、もうちょっとなんだから。』

莉「やった〜！あ、ちょっとトイレ行ってきまーす。」

こんなやりとりを毎日のように繰り返すのが赤井兄妹の1日です。

疲れる...。

私もリスナーなんだよっ。

こういうときはさとみくんの動画を見ることにしている。

まあ、バレたらバレたでお兄ちゃんに凄い言われるんだけどね。

( ´Д｀)ﾊｧ。

さ〔wwww〕

www。

さとみくんの笑い声聞くと自分もつられちゃうんだよねw。

莉「舞衣、母さんから電話来た。リビング来て。」

『ん。』

なんかあったのかな。

莉「もしもし、母さん？」

母[ああ、莉斗？舞衣もいる？]

『いるよー。電話なんて珍しいね、なんかあったの？』

母[実は...お母さん、再婚することになりました！]

莉「えぇ！？え、マジ？」

『わぁ、おめでとう！』

確かに、うちはお父さんが５年前に交通事故で死んじゃったから忙しいお母さんに新しい旦那さんができたらな、とは前から思っていた。

莉「ちなみにお相手は？」

母[桃木達司さんて方よ。それで、実は舞衣に話があるの。]

『なぁに？』

母[実はね、桃木さんにもお子さんがいるのよ。]

へぇ。

母[その子は、28歳で莉斗より年上の方で一人暮らしをしてるのだけど、舞衣の高校が今のその家よりその子の家のが近いのよ。だから、引っ越さない？その子もいいっていってるし...。]

なるほどね...。

『私は全然いいよ！学校近いの楽そうだし。どんな人なの？』

母[男の子なんだけどね、桃木さとみくんて言うの。まだ会ったことはないんだけど、達司さんは凄くいい息子だし、舞衣に手なんか絶対出さないから安心だよって言ってるわ。なにか会ったらすぐ連絡して良いしって。]

さとみさん、か。

さとみくんと名前一緒だ。

偶然だろうけど。

莉「...め。」

え？

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