束縛愛Part4 (ページ16)

今日:37 hit、昨日:56 hit、合計:156,821 hit

２ページ16

〜和也〜

そして、今現在

和也｢相変わらずAはゲーム下手だねぇ｣

｢どうして和也はいつも、私がやったことないのばっかりやらせるの｣

和也｢さぁ？｣

困る姿が可愛くて、見てたいからと言えば、私の性格が疑われそうだから黙っておく

潤｢ちょっとニノ。Aをゲーム(悪)の世界に引きずりこまないで｣

和也｢潤くん？貴方今、ゲームと書いて悪と読みませんでした？｣

潤｢読んだ。それが？｣

和也｢世界中のゲーム好きに謝ってもらえませんかね！？｣

潤｢え、何で？(笑)｣

和也｢分かってますよね｣

潤｢全然(笑)｣

和也｢笑ってますけど、顔が｣

翔｢ただいまー｣

一直線にAの元に行ってはキスをする

ヘタレのはずなのに、このキスに関しては積極的

｢おかえり。早いね｣

翔｢ちょー巻いた｣

潤｢巻いたにしては早すぎでしょ。勝手に帰ってきたの？｣

翔｢誰がするか。そんな不良みたいなこと。本当に巻いたんだって｣

｢巻いたって、どういう意味？｣

翔｢仕事を予定の時間より早く終わらせたってこと｣

翔さんの潜在能力はAのためにしか発揮されない

翔｢そうそう。俺もね、ゲーム買ったの。だから一緒にやろ？｣

この人はとことん、Aを追って、縛って、独占する

｢私、下手だよ｣

翔｢俺も初心者で下手だから、ちょうどいいじゃん｣

Aの中で“好意”が芽生えてしまったら、きっとそれは翔さんに向けられてしまう

だって見てよ

あんなに嬉しそうな顔をしてる

わかってる。Aにとって翔さんが特別で在ることぐらい

でもね？俺はAを諦めないし、譲ってあげるつもりもない

あのときから、翔さんに悔しいと感じたあの日から俺は、ただAに振り向いて欲しくて、好きになってしまったんだから

芽生えさせてはいけない。咲かせてはいけない

誰かの恋心なんて

和也｢はーい。Aは私とやるんで翔さんは1人でお願いしまーす｣

翔｢いやいや。協力プレイ協力プレイ｣

和也｢定員オーバーでーす。初心者2人の面倒を見ながらなんて嫌ですよ｣

翔｢半人前2人で1人前じゃん｣

和也｢Aならともかく翔さんは……。覚えられないでしょ｣

翔｢覚えるよ！Aが一緒なんだから｣

サラッと誤魔化しの効かないことを言えてしまうこの人は、本当にヘタレかと問いたい

言った本人も言われたほうも、言葉の意味に気付く様子はなく、いつもと変わらず