束縛愛Part4 (ページ12)

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〜翔〜

何これ、どゆこと？

ドラマ撮影の現場に着くと、そこはAの学校

しかも全校生徒が登校してる

そりゃそうだろ

だって祝日でもない普通の日なんだから

まぁ俺としてはAと会えるから嬉しいけど

斗真｢あのねA。しばらく俺と……付き合ってくれないかな｣

遅れて撮影してる教室に向かう途中、非常階段から声がして、何となく聞き耳を立ててると斗真がAに告白をしていた

勢いよく扉を開けると2人とも目を丸くしながら驚いた

｢翔？どうしたの｣

翔｢俺もドラマ……。って、そうじゃなくて！！今の何！？斗真！！？｣

斗真｢ちょ、翔くん！声デカい！しぃー｣

慌てて後ろを確認して、人がいないことに安心のため息をついた

斗真｢ごめんA。人が来ないか見ててくれる？｣

｢うん……？｣

Aに見張りをさせて、階段の手摺りにもたれながら小声で話し始めた

斗真｢俺さ。白昼堂々、Aとキスしたでしょ？だかさら、先輩とか他の出演者もさ、その相手がAだって分かってるから。俺と付き合ってなきゃおかしいでしょ？｣

翔｢それはそうだけどさ。すげぇ嫌なんだけど｣

斗真｢じゃあどうする？本当のこと言う？Aは俺と付き合ってなくて、嵐全員と一つ屋根の下で暮らしてるって。そんなことになったらAの人生、破滅するよ｣

翔｢………………………………フリ、なんだよな？付き合うってのは｣

斗真｢すごい悩んだね今｣

当たり前だ

例えフリでも、好きで好きでたまらないAが他の男と付き合うんだぞ

しかもそれを、報告として聞くだけじゃなくて目の前で見せつけられる

気が狂いそうになる

斗真｢それと。分かってると思うけど、Aとは初対面でよろしく｣

翔｢はぁ！？っ……分かっ……てるけど｣

斗真｢俺と翔くんはさ、同じだよね。Aが幸せで、笑っていてくれたらそれでいい｣

その通りだ

俺にとっては、俺も、その他の人間もどうでもいい

A第一

常に優先されるのはA

それなのに俺がAの人生を台無しにするわけにはいかない

斗真｢お待たせA。行こっか｣

｢あ、うん。翔は……？｣

斗真｢後から来るよ。Aと翔くんは初対面だから｣

｢え？ん……？｣

斗真｢翔くん。そんな睨まないでよ。Aには何もしないよ。先輩達も人前でイチャつきを求めたりしないよ。スキンシップはするけど｣

翔｢過度に触れたら後で絶対キレるから｣