狗巻棘くんは武装探偵になります

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Pluuuu……


気持ちの良い朝日がカーテンの隙間から差し込んでいる部屋で棘は自分の携帯の着信音に起こされた。


昨日は帰宅後、さっさと風呂を済ませ適当に食事をとり倒れ込むようにして布団に抱きついた

体力はある方だと思うが、昨日は初めてのことだらけで少し疲れが溜まっていたらしい

布団に倒れ込んだ後数秒とたたず夢の世界へと旅立った


そのためまだ布団と仲良くしていたい


でもそろそろ起きなきゃいけない時間…



携帯の着信音に煩わしさを覚えるも、無視するわけにもいかず仕方なく手に取る


携帯の画面には己の職場の先輩である太宰の文字が…



携帯の通話ボタンを押した



「高菜？」


『あ、棘君おはよ〜なんだか眠そうな声だね。起きたばかりなのかな？』

「シャケ」

『そっかそっか！寝起きのとこ悪いんだけど…今寮の前の空き地にいるんだ。ちょっと緊急事態でね、助けてくんない？』



なんだろうと思いながらとりあえず通話ボタンを切り玄関のドアを開いて空き地の方を見てみる




「お〜い！こっちこっt…」ﾊﾞﾀﾝ








棘は扉を閉めると、先程の光景をもう一度頭に浮かべてみた



太宰は空き地にいた。



いたのだが……








何故かドラム缶に入ってくつろいで？いた



普通におかしい光景を前に思わず扉を閉めてしまった



………とりあえず緊急事態ではなさそうだしま、いっか



そう結論付けると、再び携帯の着信音が鳴った




なんとなく



いや、確実に予想できる着信相手に思わずため息を漏らした








「いくら…」

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