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今回、棘は太宰とともに任務をあたっていた。
それも無事片付きあとは探偵社に帰るだけなのだが……太宰が一向に帰ろうとせず、あっちにふらふらこっちにふらふら街をさまよっている。
「昆布……」
「えー、あと少しだけだから！何なら棘くんは先に帰っていていいよ？」
「(国木田さんに、帰るときは太宰さんも連れてくるようにと言われました。)」
ササッと持ち歩いているメモ用紙にボールペンを走らせ、書き終えたものを太宰に見せた。
それに目を通した太宰は、「国木田くんめ……」
と恨めしそうに顔を歪めていた。
自 殺スポットでもさっきまで探していたのだろうか？
まぁなにはともあれ太宰さんも渋々と足を探偵社に向けたらしい。
棘もそれに続こうとする。
が、それもすぐに止まった。
「ん？」
「高菜？」
着物を着た少女がおもむろに太宰に近づき手首をつかんだのだ。
太宰と棘を捉える瞳はどこか虚ろだ。
一体どうしたのかと顔を見合わせてみてもなにもわからない。
一体なんの用だろう
「私達に何か用かな？」
間つけず少女は答えた。
「見つけた」
だがそれは質問に何一つ答えていない空虚な言葉だった。
だがそれどころではなくなる。異変が起きた。
サッと一瞬で影が差す。
何かが……来る。
「これはまずいな………」
少女の言葉でつれられるように現れたのは、白装束の刀を持った……女……？
確かに女ではあるが、それで片付けるにはいささか上記を逸していた。
その等身はゆうに人間二人分も三人分も超えているのだ。
それに、どこかこの世ならざぬ気配も感じる。
そのありえない異様な外見と気配から、異能だと判断せざるおえない。
これはまずいとすぐさま呪言を使おうとしたが、太宰に軽く止められてしまった。
「棘くん、それには及ばないよ」
「おかか！」
「大丈夫さ。私を信じて？」
「……………。」
正直太宰を振り切ってこの場を脱したい衝動にかられるが……
だがしかし、何でも
付き合いはまだ短いが、太宰の頭が相当キレるのは知っている。
普段のちゃらんぽらんな太宰を見ていると忘れそうにはなるが……
だが、こういうときの太宰は、信用できる。
薄っすらと浮かべられた笑みには余裕すら感じられた。
思うことはあったが最終的には従うことにした。
きっとこれが最善なのだ。
「………シャケ」
「うん、ありがとう」
終始少女は人形のように黙り込んでいた。
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村人C - お棘かわいいかわいいかわい(( (2022年6月8日 21時) (
レス) @page27 id: d006f5030a (このIDを非表示/違反報告)
Pigeon Quest @世河/sega(プロフ) - こうしてみると棘くんつよい (2022年5月31日 17時) (レス) @page27 id: f8d1820a69 (このIDを非表示/違反報告)
わらびもちＬＯＶＥ(プロフ) - 私も受験でした！！勝手に親近感が湧いてましたwこれからも無理せず頑張って下さい！ (2022年3月28日 10時) (レス) @page22 id: 930418a145 (このIDを非表示/違反報告)
響輝＠お気に入り100人突破ベリサンキュ(プロフ) - 復帰おめでとうございます！受験お疲れさまでした!!自分の家は兄が受験だったのですが、終わったのにまだ家中がピリピリしてます…合格願ってます！更新アザスです！！ (2022年3月13日 17時) (レス) @page21 id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)
AYA - 受験お疲れ様です！ これからも応援してます！ (2022年3月12日 10時) (レス) @page21 id: d3a78c754c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蝶々 | 作成日時：2021年1月25日 18時
