その笑顔、反則。 哲人side ページ46
心地よいなか目が覚めた
隣にはAの姿はいない
もしかして帰った？かと思い
リビングに行ったら
貴方「あ、おはよ」
といつもの笑顔で寝起きの俺を迎えた
部屋の中は朝食のいい匂いが立ち込めていて
食欲をそそられる
一人暮らしだとなかなか手料理なんて食べられないから
こういう朝を迎えられることが
しみじみ嬉しく思う
こういうの密かに理想だった
っていうか
昨晩あんなことがあったのに
笑顔で朝ご飯作ってる余裕あるなんて凄いな
貴方「はーい、できました」
哲人「いただきまーす」
しっかりバランスが取れてる朝食を
食べられるなんて何年ぶりだろう
ほんとに助かるわ笑
俺の目の前でニコニコしながら
「美味しい？」なんて聞いてくる
哲人「当たり前だろ」
少し照れ臭そうに笑って
Aは一口紅茶を飲んだ
貴方「今日ってオフなんでしょ？」
哲人「うん、そうだけど」
貴方「なんか予定あるの？」
予定か…
俺はいつも休みの日はわりと外に出て
服を買いにいったり
美容院に行ったりとしている
哲人「うーん、特にない」
貴方「どっか出掛けようよー」
哲人「なんだよ急に笑
俺とデートしたいのかよ」
貴方「デートっていうか、なんていうか…
折角休みだから2人でどっか
行きたいなーって思ってただけ」
顔をうつむかせながら
小さな声でそう言った
哲人「分かったよ、しょうがないな〜」
なんて言いながらも心の中では
ガッツポーズして
Aのことを可愛いと思っていた
貴方「ほんとに！？ありがと！」
ほら、その笑顔が反則なんだよ
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∞はーちゃん∞ - 哲人は関西弁なんだけどなぁ… (2015年10月31日 15時) (
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作者名：sakura39 | 作成日時：2015年3月3日 17時
