涙で溢れる 哲人side ページ37
家に帰ると時間は夜の12時だった
身も心もクタクタで何もしたくない
当分ゆっくり寝れそうにもないな
気を紛らわせるため
とりあえずテレビをつけようもリモコンで電源を入れた
【ヤクルト山田 一般女性と密会か！？】
テレビにはそんな文字が映し出されていた
哲人「ったく…」
どこまでイライラさせれば気がすむんだ
すぐさまテレビを切った
まるで今見たことはなかったかのように
頭の中で記憶を消そうとしていた
コンコン
ふと家の玄関を叩く音が聞こえた
こんな真夜中に一体誰が…
無防備に開けたくないな…
おそるおそる玄関を開けてみると
そこに立っていたのは
涙を流したAだった
ずっと会いたかったA…
哲人「A、お前電話にも出ないでなにしてたんだよ！」
貴方「…っ、哲人…
私…うっ…もうイヤだ…」
とりあえずAを家の中に入れ
玄関の鍵を閉めた
ソファに座らせゆっくり話を聞こうと思ったが
涙を流し続けるばかりだった
哲人「ゆっくりでいいから俺に話してみて、何があったのか」
貴方「私と哲人のことが周りの人に知られて…、売り子の友達にも仕事をやめさせられた…あることないこと…ばっかりで…」
全部俺のせいだ
泣かせた上に
仕事までやめるハメになるなんて…
いくらなんでもそれはどうなのか…
哲人「ごめんな…」
貴方「哲人は何も悪くないよ…」
そう言うと泣きっ面なのに微笑みを見せた
胸が苦しくなる
自分の無力さを感じる
哲人「もうこうなったのはほぼ仕方ない…。
A自身もこれから元の生活に戻るように、俺とこれから距離を置いてほしい…」
何言ってるんだよ
今の俺にはそれしか言えなかった
それだけが精一杯
自分に怒りが込み上げる
本当はこんなこと言いたくなかった
でもそうするしかないと思うざるを得ない
貴方「え…やだよ…」
顔を下に向けて力のない声で返事をした
助けてやりたい
ただそれだけなのに…
哲人「ごめん…」
.
.
.
.
貴方「やだ…そんなのやだ…私…私…
好きなの…哲人のことが…
ずっと前から好きだった…」
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∞はーちゃん∞ - 哲人は関西弁なんだけどなぁ… (2015年10月31日 15時) (
レス) id: 7a76c75153 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：sakura39 | 作成日時：2015年3月3日 17時
