嫌よ嫌よも好きのうち。【山田哲人】

優越感 ページ28

貴方「あっつ、うるさ！」


外の気温は暑いし
太鼓やトランペットの音が耳にキンキン入ってきてうるさい


よく分かんなかったけど
野球ってこんなに老若男女から人気なものだったんだ


野球っていえば一昔前は
おじさんがビール飲んで騒ぎながら見るスポーツって感じで想像してたけど


今は家族やカップルで観に来る人も多々いる
売り子をしていればそういうところによく気づける


『1番 セカンド 山田哲人 』


貴方「おっ、登場か」


球場のアナウンスが告げられると
登場曲とともにファンの甲高い声援が飛び交う


野球を見る私の集中力が一気に上がった


打たないかな〜
なんて軽く考えみた


1球目は空振り

でも2球目はうまくバットの芯に当て
ホームランとやらを繰り出した


貴方「すっご」


哲人はここ最近の試合でホームランをポンポン出している

60何年も破られなかった日本人の記録も出しちゃうし、日本代表にも選ばれてるし……

なんとなくファンからあんなに愛されてる理由がわかった気がする


そんな自分は哲人との関係に少し優越感を覚えた

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