93話 八十八橋 ページ46
「……ある日四人が無断欠席をしてね。そう珍しいことではなかったんだが、家に連絡してみると前日から帰ってないと言うじゃないか。結構な騒ぎになったが、すぐに橋の下で倒れているのが見つかってね。大説教になったが、本人達は何も覚えていないの一点張りだったよ」
何それ、いかにも、って感じじゃないですか……
「当たり、っスかね」
「八十八橋なら俺も行ったことあります」
恵のその発言に、悠仁が
「バンジーしに?」
と言うと無言で殴られていた。さすがにこれは自業自得だよ、悠仁。さすがに昔の恵だって今は失われた文化(?)なんてやんないって
「いっってえ!!」
「心霊スポットとかは、学校とかと同じで呪いが溜まりやすい。だから高専関係者が定期的に巡回するんだ。そん時は何ともなかったですね。有名っちゃ有名ですけど、普通に使われてる橋ですし」
「巡回なんてしてるんだ……」
大変そう、なんて言うと、天音もそのうちすると思うぞ、と言われた。めんどくさいのでサボりたいです
「でも行ってみるしかないわよね」
移動するために車に向かうと、恵が公務員さんに呼び止められていた
「津美紀君は元気か?」
「……はい」
何あの空白。絶対なにかあったやつじゃないですか
「ツミキって誰?」
「姉貴」
「はぁ?!アンタ、自分の話しなさ過ぎじゃない?!」
確かに、姉がいたなんて、一度も聞いたことがなかった。雰囲気も相まって、一人っ子だと思っていたのだが
「じゃあ、野薔薇には兄弟とかいる?」
「私?私は一人っ子よ。……でも、姉のような人はいたかも」
「そーなんだ……」
野薔薇が目を伏せているので、思い出に浸っていたりするのだろう。サバサバしているのに、こういうところはやっぱり乙女だ
「ついたっス。鯉ノ口峡谷、八十八橋。呪霊が確認でき次第帳を下ろすっス」
新田さんはそう言ったものの、待ったく呪霊の気配なんてしない平和な橋だ。本当に呪霊なんているのだろうか?
「……もしかして、何か行動がカギになるとかかな?」
私がそう言うと、野薔薇がひらめいた!と言う顔をする。嫌な予感が……
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天泉(あまみ) - まちゃ。さん» まちゃ。さん、コメントありがとうございます!おもしろいので出してみたいですね……、もしよかったら、ライバルキャラを誰にするかアドバイスしていただけるとうれしいです!呪術廻戦のキャラにするか、オリキャラにするか、などでもいいので! (2022年8月17日 11時) (レス) id: 5384ba1270 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - 誤字りました (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - あ…すみません!コメント失礼します汗まだ更新されるてましたね...! (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - ゆうじ君に夢主ちゃんをめぐって、ライバルとか出して欲しいです...終わってるけど…。 (2022年8月16日 15時) (レス) @page25 id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
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