幼なじみに依存されてます【虎杖悠仁】

８９話　知人さんの家 ページ42

「で、今からその中学と三人の被害者の共通の知人に話を聞くので、みんなにも術師視点で色々探って欲しいっス」



「呪術師視点……ウソ吐くの下手だけど、大丈夫かな？」



「ああ！そこは大丈夫っス。探るっていっても、ウソ吐いたりはしないっスから！」



横に座る私に、安心させるように言う新田さん。すごく心強いんだけど、前見よっか、前。みんな気にしてないけど、今新田さん運転中だからね？



「天音ー！」



「ん？どうしたの？」



後ろの席から身を乗り出しながら、悠仁が話しかけてきた。うれしいけどみんな危ないよ。大丈夫かな



「帰りは俺の隣な！」



「……うん！わかった」



悠仁の発言がかわいすぎて悶えていたが、フッと我に返って笑顔で言葉を返す。今日の野薔薇といい、悠仁といい、みんなかわいすぎない？？デレ期？









「お葬式……？」



やっと着いた知人の家とやらは、お葬式をしていた。みんな暗い顔をしていて、一目でそれがわかった



「ここがその知人の家？」



「そう、なんスけど、これは……」



新田さんも困っているあたり、本当にいきなりだったのだろう。そして、おそらく知人はもうお亡くなりに……



「参ったっス。他の三人と同じ死に方っス」



「やっぱり知人さん亡くなってたよ……」



とりあえず新田さんを連れてお葬式に来てた人達に聞きに行くと、やはり亡くなってしまっていた。私一人で聞きに行ってもよかったんだけど、大人がいたほうが説得力増すので



「実家暮らしなんでオートロックじゃないんスけど、玄関の前で殺されてるっス。以前から一人で帰宅した際、『鍵が開いているのにドアが開かない』と他の家族に言ってたみたいっス。ご両親も三人との関係はよく知らない、って。あー、唯一の手掛かりがぁーー」


「ドンマイ！この中学に何かあるって！」


「そうだよ！きっと何かあるよ！！」



うなだれている新田さんに、全力で慰めにかかる。一応、その四人の母校に何か知ってる人がいるかもしれないし。半分賭けだけど



「えっと……浦見東中学校、だっけ？早くそこ行こ！ね！」



新田さんにそう話しかけた時、恵の顔が少しだけ動いたような……？気のせいか、うん



そう結論付けて、私たちは車に乗った

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