幼なじみに依存されてます【虎杖悠仁】

７９話　呼び方 ページ30

「何言ってるの？スペアよ、スペアメカ丸。そっちのパンダが一昨日壊したんだから当然でしょ？」



「ええ……スペアって言っても明らかにピッチングマシーンは反則じゃ」



「ピッ、チングマシーン？よく分からないわ。あなた達機械詳しいのね。もしかしてオタク仲間？」



不思議な理論を展開する真衣先輩に、少し反論してみたのだが、逆に言い返されてしまった。女子って怖い……


「悠仁……女子ってコワイ……」



「天音？！」



ちょっと真正面に立つのが怖くなったので、悠仁の背中に隠れた。これでちょっとは安心



「次から次へとよくもまぁ。まがりなりにも高専生がよ。天音怖がらせてんじゃねえよ」




結局、キレながらもちゃんと出塁した野薔薇。まあ、ほとんどヤケクソだったけど




その後、恵とパンダ先輩が打ったのだが、恵は野薔薇を進ませるためのバントだったようでアウトになってしまった



「よし、３点」



そのまま見ていると、今度は真希先輩が大きく打ち上げた。そのボールはすごい速さで飛んでいき、このままいけば多分ホームラン。だったのだが……



「うわぁぁ、せっこ！」



「おかか！」



「釘崎戻れー」



なんと、外野手の西宮先輩(名前教えてもｒ以下略)が真希先輩のボールを取ったのだ。しかも術式をつかって


「真希先輩、惜しかったですね」



「ああ。ありがとな、天音」



戻ってきた真希先輩にタオルを渡しながら、ふと思う。私も、野薔薇みたいに真希さんって呼びたい



「先輩。私も野薔薇みたいに真希さんって呼んでもいいですか」



「突然だな」



「今言わないと忘れるので」



結局、何か言いながらも、好きにしろ、と言ってくれた真希先ぱ……真希さんが大好きだ。野薔薇がなついていたのもわかる




そして試合は二回表。その時、事件は起こった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿(事件ってほどでもない)

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