幼なじみに依存されてます【虎杖悠仁】

７６話　同中 ページ27

「先、輩……？」



いつからそこにいたんだよ、ってくらい何の気配も感じなかったのに、みんなの隣でうんうんとうなずいている先輩。え、待っていつからそこにいたの


そんなことを思っていたら、悠仁が急に立ち上がって私を抱えて窓から逃走した。何で私までお姫様抱っこされてるの


「どこへ行くブラザー！」



「ちょっ、アンタ何で天音連れてってんのよ！」



二人の声が聞こえたのだが、悠仁は構わずに先輩から逃げる。それを先輩が追いかけてくるのだから、私からしたら恐怖でしかない状況だ



「感謝はしてる！でも勘弁してくれ！！あの時俺らは正気じゃなかった！！」



「何を言っている！ブラザーとシスターは中学の時からあんな感じだ！！」



「「俺/私はお前と同中じゃねえ！！」」



それから、ものすごく逃げ回った結果、なんとか先輩を撒けたのでした












「……で？アンタホントにあのゴリラと同中なの？」



一周回って恵たちのところに戻って来た私は、野薔薇からそんなことを聞かれていた



「なわけないじゃん。私と同中なのは悠仁だけだよ。それに先輩は京都じゃん」



「……それもそうね。でもなんで同中なんて言ったのかしら」



「……さあ。ちょっと疲れてたんじゃない？」

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