７２話 種子 ページ23
「考え？」
「うん。だから、悠仁にはあいつの気をひいていてほしい」
今は話している時間がないから話せなかったけど、それで悠仁は信じてくれたようで、また呪霊に殴りかかっていった
「私は、っと」
「呪与」
そこらへんの小石でもなんでも、とりあえず片っ端から呪具に変える。……でもこれ、終わっても残ってたら困るよな
「覚醒」
そこにさらに、私の術式をかける
覚醒は、一時的にその呪具の力を底上げできるのだが、使うと最後には塵となって消えてしまうのが欠点だ。だが、一時的に等級を特級まで引き上げられる
まあ、もっと強い呪具を使えば、特級を超えるバケモノレベルになるのだが。道ばたの小石なんてこんなもんだ
「えいっ」
その小石を、呪霊に向けて投げつける。もちろん外れたが、呪霊が避けた先には先輩が。すぐに殴られていた。特級レベルなので、呪霊もさすがに避けているのだろう。効くかは知らないが
「少しは援護になりますかね？！」
大きめの声でそう言うと、東堂先輩は親指を立てていた。グッジョブ、ってことだろう。また、大声にはもう一つのメリットがある。呪霊に、これはただの援護のためだと思わせられるからだ
「っ！」
でも、たくさんの呪力を使ったせいか、めまいがしてくる。目の前が歪む。まだ、ダメだ……守り切らないと……
「大丈夫？！」
「悠仁……私は大丈夫」
今心配かけるわけにはいかない。それに、もう呪具を投げつけ続けるだけでいいのだ。もうめまいはひどくならないだろう
また悠仁たちの方を見ると、ずっと手を叩いている先輩と、そのたびに場所が入れ替わっている二人
呪霊の方が動きに対応してきたと思ったら、今度はブラフを入れてきた。うまい、これが本物の一級か
「種子？」
その時、呪霊が何かを飛ばしたのが目に入った。なんだ、あれ。そういえば恵があんなのをくらってたような……
「悠仁！先輩！！」
明らかに呪霊に近かったのは悠仁だ。もしかして攻撃をくらっちゃったんじゃ
「天音！」
パン、と手を叩く音が聞こえてきたと思ったら、予想に反して、出てきたのは悠仁。先輩が、場所を入れ替えたの……？
「先輩は……」
土煙が止み、見えたのは
呪力で体を覆ってすらいないのに、五体満足な先輩の姿だった
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天泉(あまみ) - まちゃ。さん» まちゃ。さん、コメントありがとうございます！おもしろいので出してみたいですね……、もしよかったら、ライバルキャラを誰にするかアドバイスしていただけるとうれしいです！呪術廻戦のキャラにするか、オリキャラにするか、などでもいいので！ (2022年8月17日 11時) (
レス) id: 5384ba1270 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - 誤字りました (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - あ…すみません！コメント失礼します汗まだ更新されるてましたね...！ (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - ゆうじ君に夢主ちゃんをめぐって、ライバルとか出して欲しいです...終わってるけど…。 (2022年8月16日 15時) (レス) @page25 id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
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