68話 ボッチ ページ19
「ちゃんと殺せよ」
「それはあいつら次第だ」
そんな物騒なことを言って、京都校の人たちは去っていった。ホントに何だったんだ、あの人たち
「なんせ俺は、親友に手加減するような野暮な
いつから私たちはお前の親友になったんだ?という言葉は急いで飲み込む。せっかくこの人たちが去ってくれたのに、また殴られたくはない
「えっと、なんであの人たち追い返していったの?」
刺激しない程度に、さっきの人たちのことを聞いてみる
「ん?ああ、あいつらか。同じ高専に通ってはいるが、つまらんやつらばかりだ」
仲間に対してひどくね?と思った私は、ふと思い出す。この東堂先輩が来たとき、誰も後に続いていなかった。つまり、ボッチで来ていたということ
何が言いたいのかというと、つまり、あの人たちのことを貶しているが、それ以上にあの人たちは東堂先輩を嫌っている、ということだ
「ボッチ乙ですね」
「俺はボッチじゃない!!現にここに我がマイフレンドがいるではないか!」
そう言って、私と悠仁を指さす東堂先輩。私は、あなたと親友になった覚えなどありませんが
「俺ら?!」
「お前ら以外に誰がいるんだ!」
いや、逆になんでお前は私たちのことを親友とか言ってんだよ、おかしいだろ。……もしかして、あの記憶に関係が?いやまさかね
「おっと、おしゃべりはここまでだ。二人の実力を見せてもらうぞ!!」
東堂先輩がいきなりそんなことを言ってきたと思ったら、次の瞬間、私たちは先輩に殴られる寸前で。とっさに五月雨で防げたけど、流石にちょっと呪力消費が激しすぎる。あと、使えるのは一回くらいだ
「はあ?!いきなりなにするんですかっ?!」
「ふむ。やはり呪具の形を変える術式か。おもしろい。そんな術式聞いたことがなかったからな」
「逕庭拳!!」
先輩が何かをしゃべっている隙に、悠仁が攻撃を仕掛けた。逕庭拳とは、悠仁のオリジナルで、悠仁しか使えない技だ。最初に普通に拳を受けたと思ったら、次の瞬間には、もう一発の呪力の拳に殴られる
たしか、五条先生はトリッキーな技、って言ってたような気がする
「おお、やるじゃん、悠仁」
「いや……天音……これ」
そう言って、先輩の顔を指さした悠仁につられて私も見ようと顔を覗き込んだ。その瞬間
「ちっがーーーーーーーーーう!」
そんな、東堂先輩の声が、聞こえてきたのだ
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天泉(あまみ) - まちゃ。さん» まちゃ。さん、コメントありがとうございます!おもしろいので出してみたいですね……、もしよかったら、ライバルキャラを誰にするかアドバイスしていただけるとうれしいです!呪術廻戦のキャラにするか、オリキャラにするか、などでもいいので! (2022年8月17日 11時) (レス) id: 5384ba1270 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - 誤字りました (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - あ…すみません!コメント失礼します汗まだ更新されるてましたね...! (2022年8月16日 15時) (レス) id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
まちゃ。 - ゆうじ君に夢主ちゃんをめぐって、ライバルとか出して欲しいです...終わってるけど…。 (2022年8月16日 15時) (レス) @page25 id: c844f3a718 (このIDを非表示/違反報告)
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