幼なじみに依存されてます【虎杖悠仁】

５０話　美人さん ページ1

「虎杖君達って映画好きなの？」



「んー、俺らはちょい事情があってさ。ここ最近は映画三昧。でもちゃんと映画館でってわけじゃねぇんだよな」



その悠仁の言葉に、私もうなずく



「えー、やっぱり映画館でおもしろい作品引いた時の感動はデカいよ」



「最後に行ったのいつだっけ……。今度おすすめあったら連れてってよ」



「じゃあ私も！」



私たちがそう言うと、吉野がなぜか固まってしまった



「あ、連絡先？」



そう言って、スマホを差し出す悠仁。これって私もスマホ出した方がいいのかな



「あれ、順平？」



突然そう言って、吉野の名前を呼ぶ声が聞こえた。見てみたら、かなりの美人さんだ。吉野のお母さんかな？



「珍しいね」




「母さん！」



やっぱり、吉野の母親であってたみたいだ。そして、吉野のお母さんは、私たちのことを聞いてきた


「友達？」



「さっき会ったばかりだよ」



「さっき会ったばかりだけど、友達になれそうでーす！」



そんな悠仁の言葉に、吉野のお母さんは、笑いながら、なんて子？とたずねた



「神木天音です。こっちは私の幼なじみの」



「虎杖悠仁です！お母さんネギ似合わないっスね！」



「お、わかる？ネギ似合わない女目指してんの」



吉野のお母さん、すごくおもしろい人だな。まあ、吉野は、何言ってんの、って言ってるけど



「悠仁君、天音ちゃん、どう晩御飯食べてかない？」



「ちょっと！迷惑だろ！」



「私の飯が迷惑？あ‶ん？」



そう言って、二人が言い争っている横で、私と悠仁のお腹が、盛大になってしまった



「あ、あはは……」



普通に、恥ずかしい。悠仁だけならともかく、私まで食いしん坊だと思われてそう。うっ、最近がっつりしたごはん食べてないからかな……



「嫌いなもんある？アレルギーとか」



「ないです！」



「私も大丈夫です！」

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