私は今日、死にました 。【 オリジナル 】

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柚木side





数学演習の時間 、天宮さんがどこか行った




最近俺は自分でも思うけど 、天宮さんのことを目で追いまくってる気がする 。




理由は単純 、好きだから 。



去年から綺麗な子だって噂は聞いてたから 、存在は知っていたが 、



喋ったことはなかった 。




そして 、クラスが同じになって 、天宮さんを見た時 、一目惚れした 。




どこかのお姫様かのように美人で 、誰にでも愛嬌も良く 、


頭も良い 、そんな完璧と言っても過言ではない子だった 。



いつも何か考え事をしているようで 、


不思議な子でもあった 。




今日も綺麗だな …とか思いながらボーッとしていた 。




ダメだダメだ、今は授業中 。


授業に集中しないと 。



そう思い 、問題を解き始めるが 、


全くわからない 。



俺は理系か文系かで言うと文系だ 。


実は国語のテスト、90点未満とったことない 。


理科とか数学は90点以上どころか85点以上なんて滅多に取れないが 。



天宮さんと付き合えたら 、勉強も教えてくれるのかな …


なんて思い 、ふと窓の外を見る 。



向かいの校舎しか見えなくて 、つまんないな …とよく思う 。



だけど、今日は違う 。



とても綺麗な人が1人立っている 。



すぐ誰かわかった 。天宮さんだ 。


綺麗な長い白髪。



目を細めたらやっと見える綺麗な青い瞳 。



間違いない 。天宮さんだ 。



そのままじっと天宮さんを眺めてると 、


フェンスに手をかけた 。


景色を見たいのか ？


違う 。何もない景色、見たくもないだろう 。
サボりたくてもフェンスにもたれて座ればいい 。


そもそも天宮さんはサボるような人ではない 。



なら何故？


一つだけ理由が浮かんだ 。


でも信じたくない。勘違いなら良いのに 。


そんな事を考えていたが 、ハッとして見てみるとフェンスの外に出ていた 。



あぁ 、勘違いじゃなかった 。


大変だ 。これは大事件だ 。



早く止めないと 、死んでほしくない 。



その気持ちでいっぱいだった 。



『 先生 ！！天宮さんが … ！！』



俺が先生に言うと


「 天宮さんがどうしたの？」



と言われた




『窓見てください ！俺は行ってきます ！！』



そう言い俺は教室を飛び出した 。



「 窓 … ？嘘っ ？！天宮さん ？！ 」



その声は廊下まで聞こえていた 。
















文字数っ ！！

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