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その後、このままラウと帰るには心がもたないと言うか、いっしょにいられなくて。
学校に忘れ物をした、と言って別々に帰ることになった。
「ほんとに一人で大丈夫?俺、ついてくよ?」
カフェを出る頃には外は暗くなっていた。
時計を見ると、18時半を過ぎていた。
『大丈夫だよ!ラウは先帰ってて。』
「…心配だなぁ。」
なんて、私を見つめるラウ。
可愛くてつい笑ってしまう。好き、と心の中で呟く。
もう、伝えれないな。
「気をつけるんだよ!なんかあったら、電話して!」
『大袈裟だよー。心配しすぎ!』
「だってAは俺の大切な子だもん!」
ラウの好きな人は美咲だって、分かってるのに。
彼の口から出る言葉に、ドキドキしている。
なんの意味もないこと、分かってるのに。
『ありがと。…じゃあね』
「また明日な?」
そう言って背を向けて歩いていく彼の後ろ姿をじっと見つめた。
彼の隣にいたい。ずっと。
…できれば、恋人としていたかった。
でも、それは私じゃダメみたいで。
『じゃあね、ラウ。』
この気持ちに、蓋をしよう。
彼のそばにいるために。
彼の心の中に入れるなら、仲の良い友達のままでいい。
恋の相談相手でもいい。
私は、この気持ちに蓋をする。
もう伝えることが出来ないんだから。
好きな人の幸せを願う。
彼が幸せなら、私も幸せなのだと。
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モモ(プロフ) - りおさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです♪ これからもよろしくお願いします! (2020年4月3日 11時) (レス) id: 7190f554a1 (このIDを非表示/違反報告)
モモ(プロフ) - ルラさん» ありがとうございます!更新頑張って行きます!コメント嬉しかったです(^^) これからもよろしくお願いします! (2020年4月3日 11時) (レス) id: 7190f554a1 (このIDを非表示/違反報告)
りお - いつも楽しませて頂いてます!この先の展開が楽しみです! (2020年4月3日 7時) (レス) id: 66121713c8 (このIDを非表示/違反報告)
ルラ - すごく好みの作品で、更新が毎回たのしみです!今はずっとうらつくを見て過ごしているので更新うれしいです!これからも愛読(?)します!! (2020年4月3日 0時) (レス) id: dc83c4ec44 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:モモ | 作成日時:2020年3月18日 23時